木造住宅の耐震補強工事|費用相場・種類、住みながらでもできるかなど解説
「築年数が経過した木造住宅の耐震性に不安がある。耐震補強工事とはどのようなものなのか。」とお悩みの方は、多いのではないでしょうか。
特に、木造住宅で築年数が経過した住宅で安心・安全に暮らすためには、耐震補強工事を検討しましょう。
今回は、東京都墨田区を中心としたエリアで数多くの木造住宅の耐震補強工事を施工してきたアイホームズが、以下の項目をわかりやすく解説します!
■ 木造住宅の耐震補強工事には、「基礎補強」「壁の補強」などの種類があります。
■ 旧耐震基準の木造住宅は、耐震補強を検討しましょう。
■ 木造住宅の耐震補強の費用相場とコストを抑える方法を紹介します。
「費用相場」「種類」など木造住宅の耐震補強工事を検討するためのポイントがわかります。ぜひ、最後までごらんください!
目次
木造住宅の耐震補強工事の方法
>築50年木造2階建て店舗併用二世帯住宅の耐震リフォーム*(墨田区)
木造住宅の耐震補強工事には、大きく分けて以下のような方法があります。
- 壁の補強工事
- 接合部の補強工事
- 基礎の強度を高める工事
- 腐食により劣化した柱・土台などの補修工事
- 屋根の軽量化 など
1つひとつ、見ていきましょう。
壁の補強工事
一般的に、壁の耐震補強工事は外壁やクロスの下地に耐力壁を設置する方法により施工され、以下のような方法があります。
- 耐力面材を導入する
- 筋交いを配置する
住宅の中で壁の量が少ない箇所は、地震時の揺れの負荷が集中することで崩落する可能性があります。
「耐力面材」「筋交い」などの耐力壁を導入する場合には、全体のバランスを考えて均等に設置するようにしましょう。
接合部の補強工事
「耐力面材」「筋交い」により、壁を強くしても接合部が弱いとそこから倒壊する危険性があります。
通常、筋交いと柱、土台といった接合部には金具を使用して強度を高めますが、既存住宅においては金具が使われていないケースや老朽化していることもあるため補強が必要です。
基礎の強度を高める工事
住宅を支える土台となる基礎は、強度が必要です。
築年数が古い物件では、以下のようなケースも見受けられるため、注意しましょう。
- 基礎に鉄筋コンクリートが入っていない
- 不同沈下により基礎にひび割れがある
基礎の補強工事には、以下のような種類があります。
- ひび割れ補修工事
- 炭素繊維シートやマトリックス樹脂を使った補強工事
- コンクリートの増打ち
腐食により劣化した柱・土台などの補修工事
木造住宅は、シロアリ被害や水漏れの放置などが原因となり、木材が腐食することがあります。
特に、柱や土台などの建物の重量を支えている構造材の強度が低下すれば、地震の揺れにより負荷がかかった場合に倒壊するリスクが高まるため、注意が必要です。
木材の腐食がある場合には、木材の交換をすると同時に防蟻処理や換気を確保する工事なども検討しましょう。
屋根の軽量化
屋根が重いと、それを支える壁の強度も大きくなりますし、重心が高くなることで揺れやすくなる傾向があります。
例えば、ガルバリウム鋼板のような軽い屋根材に変更することで、地震時のリスクを軽減できます。
以下の記事で地震に強い家の特徴を確認できます。
〈関連ページ〉地震に強い木造の家」特徴は?住宅の耐震性能・間取り・ハウスメーカー選びについて
アイホームズは、数多くの耐震リフォームを手掛けてきた実績のある工務店です。
表面的な美観だけでなく、長く住み続けるために、とことこん強度を意識した耐震リフォームを実施します。
<お問い合わせ>
※当社はしつこい営業を一切行っておりません。いきなり訪問をしたり、電話をしたりすることはございませんのでご安心下さい。
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埼玉県 | 八潮市 |
耐震補強が必要な木造住宅の特徴
>築48年、耐震性や断熱性が気になっていたお家をフルリフォームでまるで新築に*(葛飾区)
木造住宅に耐震補強が必要かどうかの判断は、「築年数」「構造」などが材料になります。
ここでは、耐震補強が必要な木造住宅の特徴を紹介します。
旧耐震基準の木造住宅
新耐震基準においては、震度6強の地震でも建物が倒壊・崩落せず、人名や財産を守ることが基準となっているため、一定程度の耐震性が確保されていることが想定できます。
したがって、旧耐震基準(1981年5月31日以前に建築確認を受けた建物)については、何らかの耐震補強が必要であると考えられます。
以下の記事で耐震等級の概念について確認できます。
〈関連ページ〉「耐震等級1でも十分」の真実|本当に地震に強い家の条件を建築士が解説
構造的に弱い傾向がある木造住宅
以下のような特徴がある木造住宅は、耐震性が低い傾向があるため、注意しましょう。
- 1階の壁面積が少ない
- 吹き抜けがある
- 大きな地震に遭遇したことがある
- 劣化している箇所がある など
耐震診断により補強が必要かどうかを判断する
耐震診断とは、大地震で倒壊しない耐震性があるかを調査することを指します。
「耐震性に不安がある」と感じていらっしゃる方は、専門家による耐震診断を行うことで、具体的な耐震リフォームを検討できます。
耐震診断の費用は概ね20~40万円ほどかかりますが、自治体によっては助成金・補助金制度を設けているケースもありますので、確認してみましょう。
以下の記事では、「木造は地震に弱い」と思われる理由と、地震の倒壊リスクが低い家の条件を確認できます。
〈関連ページ〉木造住宅は「地震に弱い」って本当?高耐震な家のポイントと鉄骨造との比較
木造住宅の耐震補強工事にかかる費用相場
>築50年、長屋の狭小住宅を耐震リフォームでまるで新築に*(墨田区)
耐震補強工事の費用は、築年数や広さにより異なりますが、平均的には150~200万円程度が費用相場になります。
※ここで紹介する費用はあくまでも目安です。実際には、改修設計の内容や施工業者により費用が異なります。
ここでは、工事別に木造住宅の耐震補強工事にかかる費用相場を解説します。
基礎の補強工事
基礎の耐震補強の費用相場は、工事の規模により異なりますが、概ね50~80万円です。
壁の補強工事
壁の補強工事には、筋交いを設置する方法と外壁に耐震パネルを設置する方法があり、費用相場は以下のとおりです。
- 壁に筋交いを設置:5~20万円
- 外壁に耐震パネルを設置:20~70万円
接合部に金物取付け
筋交いと柱、土台といった接合部には金具を使用して強度を高める工事の費用相場は、概ね40万円~が費用相場です。
屋根の軽量化
屋根を軽量化する耐震補強工事の費用相場は、100~150万円程度が費用相場になります。
アイホームズは、数多くの耐震リフォームを手掛けてきた実績のある工務店です。
建物の耐震設計を綿密に行い、お引渡し前に耐震診断を実施し、耐震診断書をお引渡し致します。
ぜひ、お気軽にお問い合わせください。
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耐震補強工事にかかる費用を抑える方法
耐震補強工事の費用を抑える方法を紹介します。
特に、旧耐震基準の木造住宅については、「税制優遇措置」「補助金制度」など国が所有者による耐震化を支援していますので、積極的に利用しましょう。
税制優遇措置を利用する
耐震補強工事を実施する際は、以下のような税制優遇措置の対象になる場合があります。
このような制度を利用することで、耐震補強工事の費用を抑えられます。
種類 | 控除額 |
---|---|
所得税(住宅耐震改修特別控除) | 標準的な工事費用相当額×10% |
固定資産税 | 工事完了の翌年度から1年間、1/2減額 |
参照元;国土交通省「耐震改修に係る固定資産税の減額措置」
自治体による補助金制度を利用する
自治体により異なりますが、耐震補強工事について補助金制度が利用できるケースがあります。
自治体によっては、耐震診断の費用も助成してくれる場合もありますので、お住いの地域の自治体ホームページで確認しましょう。
他のリフォームと同時に実施する
「水回り改修」「外壁塗装」など耐震補強以外のリフォームの必要がある場合には、耐震補強工事と同時に施工することでコストを抑えられる場合があります。
例えば、耐震補強の一環として屋根の軽量化工事を実施する際に、外壁の塗装も行うことで、足場代を削減できますのでおすすめです。
木造住宅の耐震補強工事は「住みながら」でもできるのか
>築40年木造2階建てを耐震リフォームでまるで新築に*(荒川区)
耐震補強工事を実施する際に、仮住まいを探すことになればその分、費用がかかりますので、「住みながら耐震補強工事を実施したい」という方も多くいらっしゃいます。
ここでは、「耐震補強工事は住みながらでもできるのか」について解説します。
住みながらできる耐震補強工事
以下のような部分的な工事や軽微なものであれば住みながらでも耐震補強工事を実施できる可能性が高いです。
- 接合部の耐震補強
- 軽微なひび割れの補修 など
大規模な工事になる場合には注意が必要
大規模な基礎の補修や柱や土台が腐食して全面的に取り換える場合などは、住みながら耐震補強工事を実施するのが難しいケースもあります。
また、水回りの改修を同時に行う場合には、生活が不便になるため、仮住まいを検討しましょう。
「居住スペースを維持できるか」「大きな音が発生するのか」など工事の内容を施工業者に確認し、相談しながら判断することをおすすめします。
まとめ
今回は、木造住宅の耐震補強工事の方法や費用などを紹介しました。
特に、旧耐震基準の木造住宅は、耐震補強工事が必要なケースが多いことが想定されるため、まずは耐震診断から検討してみてはいかがでしょうか。
今回紹介した情報が、「マイホームの耐震補強工事を検討すべきなのか」お悩みの方の参考になれば幸いです。
以下のエリアでマイホームを検討中の方は、アイホームズにお問い合わせ下さい。
【施工エリア】
東京都墨田区・江東区、台東区・荒川区・足立区・葛飾区・江戸川区・北区・文京区・千代田区・中央区、千葉県市川市、埼玉県八潮市
他社様で建築が難しいと判断された狭小地・変形地にも対応可能です。
また防火地域・準防火地域で木造2〜4階建てを建築できる希少な工務店ですので、まずはお気軽にお問い合わせ下さい♪
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