家づくりコラム

【耐震・制震・免震】どれがいい?特徴・お金を知って、あなたに合った地震対策を!

2022年09月03日

>施工事例:安心して居住できる「免震住宅」(墨田区江東橋)

>施工事例:安心して居住できる「免震住宅」(墨田区江東橋)

「大きな地震が起きていて怖い。地震対策を取りたいけど、どの工法を使えばいいか分からない」

こういった悩みを抱える人もいるでしょう。

阪神淡路大震災や東日本大震災など、不定期に人の命を奪うレベルの地震が発生する日本では、地震への対策は不可欠です。

政府も大きな地震が起きるたびに、建築基準法を改正して新築住宅を中心に耐震性の向上を図ってきました。
今では一定の耐震等級を持たない住宅は建築できないようになっていて、新築住宅ならある程度安心して住めるでしょう。

それでも、地震が繰り返し起きたときや、想定していた以上の地震が発生してしまう可能性はゼロではありません。

こういった地震に対抗できるのが「耐震・制震・免震」といった地震への対策工法です。

本記事では、この3つの地震対策について、それぞれの特徴と費用を解説。
最後に、どの対策を取るべきかを提案します。

一度建築すると一生ものの注文住宅。
地震が発生しても住み続けられるよう、対策を取りましょう。

>アイホームズの家づくりの特徴:耐震性能

【3つの地震対策】特徴は?

>施工事例:耐震+制震リフォームを施した住宅(葛飾区東堀切)

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最初に耐震・制震・免震、3つの地震対策について、特徴を解説します。

どんな性質を持っているか把握すれば地震が発生したとき、家の中がどんな挙動を示すのか、そして地震を受けたあとにどんな対策を取ればよいのかが分かります。

しっかり特徴を把握してから、どの工法を用いるのかを決めましょう。

「耐震」建物が倒れないように

最初は「耐震」について。

耐震は地震が発生したときに、建物が倒壊しないよう頑強に建てることを目標にしています。

柱を太くする、梁の厚みを増やす。
筋交いをたくさん入れる、構造用面材を入れる。

こういった対策を取ることで、大きな地震が発生しても構造を担う木材が破断したり、構造材同士の接合部が破断することを防ぎます。

昔から用いられてきた工法なので、どの工務店・ハウスメーカーでも対応できるのも強みです。

一方で、ガッチリと構造部分を強固にするので、地震動は建物内部に伝わりやすいデメリットがあります。
耐震構造を主に地震対策を図る場合は、建物内部の家具や物品が倒れないよう対策を取ることが大切です。

また、構造部分のズレやヒビなどのダメージは蓄積されるため、複数回の地震を受ける前に、工務店に家の状態を見てもらうと次の地震に対しても安心して生活できます。

「制震」地震のエネルギーを吸収

次に「制震」は制震ダンパーと呼ばれる、地震の揺れのエネルギーを熱に変換する器具などを用いて、柱や梁など建物の構造部分に負担が伝わらないようにする地震対策です。

地震のエネルギーが建物に伝播しにくいので、室内に伝わる地震動を減らせて家具・家電が倒れるのを防ぐ効果も期待できます。

地震動を受け止めて熱に変換する機能は一度でなくなる訳ではなく、複数回の地震動に対しても効果があるとされます。
一方で一度の地震動で部材が伸び切ってしまい、効果を発揮しなくなると評価されることもあるので、大きな地震を受けた場合はダンパーの状態を確認した方がよいでしょう。

制震構造の特徴はもう1つあり、リフォームで設置できる点もメリットです。
ダンパーは柱と梁に固定するため、壁を剥がせば設置でき、比較的安価に後付けできます。

>関連記事:免震+制震ダンパーで地震に強い家づくり

「免震」地震のエネルギーを伝えない

最後に「免震」は、建物の下部に設置することで地震動を建物に伝えず、制震と同様に構造部分に負担を与えない構造になっています。
建物内部への地震動の伝播も少ないので、家具・家電が倒れにくいメリットもあります。

積層ゴム・ボールベアリングタイプなど、様々な工法が存在するので、免震構造の中でも比較検討を行うこと求められます。

地震に対しては最も高い効果を発揮するとされますが、後述する費用面の問題がネックです。

また、建物の基礎下部に設置するため、一度建築したあとに追加で取り付けるのは困難。
リフォームでの設置はできないと考えておきましょう。

【3つの地震対策】費用は?

耐震・制震・免震について、特徴を解説しました。

気になるのは、それぞれの工法を採用したときに、どれくらい金額が上がるのかということ。
それぞれ、どの程度の費用負担が生じるのか確認してみましょう。

「耐震」標準~100万円

耐震は「標準~100万円」ほどで実現できるでしょう。

一般的に、建物の耐震性能を上げるためには、耐震等級1・2・3いずれかを取得することを指します。

このうち耐震等級1は、現行の建築基準法では"満たさなければいけない"基準です。
従って、どの家も必ず耐震等級1を満たす家づくりが行われています。

耐震等級2は等級1の1.25倍の力に対して倒壊しない家、耐震等級3は等級1の1.5倍の力に対して倒壊しない家になります。

高い等級の家を建築すると当然コストは上がりますが、どの程度コストが上がるかは、ハウスメーカーごとの標準仕様や間取りによるので依頼する工務店との相談が必要です。

>関連記事:耐震等級の意味と特徴を詳しく解説!

「制震」50~100万円

制震は「50~100万円」を費用の目安と考えておきましょう。

先述したように、制震による地震対策は、制震ダンパーを柱や梁に取り付けるもので、特別に大きな手間や材料が必要になる訳ではありません。

繰り返し利用できて、柱や梁といった構造部分へのダメージを少なくでき、室内への地震動の伝播を減らせる。
制震による耐震対策は、費用対効果に優れた工法といえるでしょう。

なお、アイホームズでは制震対策として「SSダンパー」と呼ばれる制振装置を採用しています。
本製品の特徴は、特殊な加工を施すことで温度変化・劣化への耐性が高く、効果が半永久的に続くことにあります。

耐震に続いて制震も導入する場合は、SSダンパーの使用を検討してみてくださいね。

「免震」200~500万円

最後に免震工法は「200~500万円」ほどが施工費用になります。

免震工法は、積層ゴムやボールベアリングなど、メーカー独特の特殊な技術が用いられるので、一般的に耐震・制震よりも費用は高額になりがちです。

地震動の減衰など、効果の高さには定評がありますが、価格の高さがネックです。

なお、アイホームズでは「スーパージオ工法」と呼ばれる免震機構をおすすめしています。
地震とともに液状化対策にもなる工法で、なにより従来の免震構造よりコストが低いことが強みです。

実際にどの程度安価になるのか、お気軽にお問い合わせくださいね。

【耐震・制震・免震】結局どれがいいの?

>施工事例:免震構造を採用した木造住宅(墨田区業平)

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耐震・制震・免震、結局どの工法を利用するのがおすすめなのか、その答えは「耐震と制震」または「耐震と免震」を組み合わせる手法です。

耐震構造は地震動が発生したとき、建物の倒壊を防ぐことで人の命を守る大事な役割を果たします。
制震・免震を採用しても、完全に地震動を制限できる訳ではありません。
建物の倒壊を防ぐ耐震は、必ず検討するべき地震対策です。

加えて制震、または免震構造を採用することで、建物の構造部分に地震動で生じるダメージを少なくするとともに、室内に揺れが伝わることを防げます。

こういった理由で「耐震と制震」または「耐震と免震」の構造を採用することをおすすめします。

まとめ│特徴を捉えて地震対策を

>施工事例:4階建て・重量鉄骨の免震住宅(江東区東陽)

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耐震・制震・免震、それぞれの特徴を解説しました。

似た言葉ではありますが、どれも異なった特徴を持ちます。
特徴を把握することで、どの耐震機構を採用するべきなのかが分かるので、しっかり勉強したうえで、どの構造を利用するのかを決めましょう。

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著者情報

五十嵐 照勝

五十嵐 照勝代表取締役社長

昭和43年創業時から、アイホームズは『孫の代まで安心して暮らせる家づくり』を信念としています。
ご家族だけで決められない事や資金計画を元に無理なく建築できる範囲を、永年蓄積された弊社の施工事例を基にお答えさせていただきます。お客様自身が『孫の代まで安心して暮らせる家』に末永くご満足いただけるよう、誠心誠意サポートいたします。

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  • 1級土木施工管理技士

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