ビルトインガレージで後悔した事例13選|それぞれの対策も詳しく解説
愛車を雨風から守れる「ビルトインガレージ」は、防犯性や利便性が高く注文住宅で人気がある間取りの1つです。
しかし、デメリットを理解してビルトインガレージをつくらないと、住んでから後悔したと感じてしまうかもしれません。
そこで今回は、ビルトインガレージで後悔した事例と対策を詳しく解説します。
ビルトインガレージがある家の満足度を高めたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
■ ビルトインガレージには様々な魅力がありますが、採用して後悔したという意見もあります。
■ 後悔した具体的な内容と対策を知ると、満足度の高いビルトインガレージつき注文住宅を建てられます。
■ ビルトインガレージの施工実績が豊富な住宅会社に相談し、ライフスタイルや予算に合わせたガレージハウスを提案してもらうことをおすすめします。
目次
- 1 ビルトインガレージがある注文住宅の魅力とは
- 2 ビルトインガレージで後悔した事例と対策13選
- 2.1 後悔① シャッターの開閉音やエンジン音が気になる
- 2.2 後悔② 狭くて駐車しにくかった
- 2.3 後悔③ 動線が悪くて利便性が低い
- 2.4 後悔④ リビングや収納が狭くなってしまった
- 2.5 後悔⑤ リビングや水回りを2階にしたら不便だった
- 2.6 後悔⑥ シャッターの開け閉めが面倒だった
- 2.7 後悔⑦ 排気ガスが気になった
- 2.8 後悔⑧ 思っていたよりも建築費が高かった
- 2.9 後悔⑨ 耐震性に不安が残った
- 2.10 後悔⑩ 工具・タイヤなどをしまう場所がなかった
- 2.11 後悔⑪ ガレージ内が暗かった・コンセントがなくて不便
- 2.12 後悔⑫ 買い替える車のサイズが制限された
- 2.13 後悔⑬ 固定資産税が高かった
- 3 まとめ
ビルトインガレージがある注文住宅の魅力とは
>準耐火木造3階建てのビルトインガレージ付き免震住宅(墨田区)
ビルトインガレージがある注文住宅の魅力を改めて確認しましょう。
- 愛車を盗難や自然災害から守れる
- 家から駐車スペースまでの動線が短くなる
- 愛車のメンテナンススペースとしても使える
- 車が停まってない時はDIYなどを楽しむスペースとしても
- コンパクトな敷地でも駐車場を確保できる
愛車の防犯性を高め、良好なボディの状態を維持したい方にビルトインガレージがある注文住宅はおすすめです。
また、ビルトインガレージは居住スペースと隣接しているため、便利な動線をつくることができます。
玄関から直接ビルトインガレージへ行ける動線をつくれば、お出かけがスムーズですし、雨に濡れることもありません。
ビルトインガレージに空調設備を完備すれば、愛車のメンテナンスはもちろん、ガレージでアウトドアリビングを楽しんだりお子さまやペットが遊んだりするときも快適です。
ビルトインガレージで後悔した事例と対策13選
ビルトインガレージで後悔した事例をご紹介し、失敗を防ぐための対策を解説します。
後悔① シャッターの開閉音やエンジン音が気になる
ビルトインガレージをつくったら、シャッターの開閉音やエンジン音が気になったという方もいらっしゃるようです。
ガレージシャッターは種類によって開閉音が大きいため、居住スペースや近隣住宅まで音が届いてしまうこともあります。
また、ガレージ内でエンジンをつけると隣接する部屋まで音が響くので、時間帯によって近所トラブルにならないか心配という意見も少なくありません。
特に、深夜や早朝に車を使う場合は、近隣への配慮が必要です。
- 静音タイプのシャッターを採用する
- ガレージと寝室の位置を離す
- ガレージ周りの壁や真上の床は防音性・遮音性を高める
- ビルトインガレージに窓をつけない
巻き上げ式のシャッターや手動シャッターは、作動音が大きい商品もあります。
天井に沿ってシャッターが開閉するオーバースライダー式や電動シャッターなどは、静音なタイプも多いため音対策には効果的です。
また、寝室とガレージの位置を遠ざけるなど、間取りの工夫でも音対策ができます。
ガレージ周りの壁・天井の遮音材などを施工したり、窓をなくすことで防音性を高めることも可能です。
後悔② 狭くて駐車しにくかった
ビルトインガレージをつくったけれど、狭くて駐車しにくかったという事例もあります。
駐車しにくいほど狭いビルトインガレージは、乗り降りや荷物の乗せ下ろしも大変です。
敷地や費用との兼ね合いで、コンパクトサイズのビルトインガレージをつくる場合は注意しましょう。
- 車体サイズを考慮して広さを決める
- 幅にゆとりを持たせる
車は種類によって大きくサイズが異なるため、必要なガレージの広さも変わります。
車体サイズを考慮して空間の広さやシャッターの幅を決めましょう。
また、車を乗り降りする際には最低でも60cmの幅が必要とされていますので、車体サイズ+αの空間を確保することがポイントです。
後悔③ 動線が悪くて利便性が低い
居住スペースと隣接するビルトインガレージをつくったのに、動線が悪くて使いにくいという意見も聞きます。
ガレージと玄関の距離が遠かったりアクセスする際に大きく回り込まなくてはいけないと、住んでから後悔する可能性があります。
- 具体的な生活イメージを膨らませる
- ダイレクトにガレージから家にアクセスできるドアを設ける
お出かけや帰宅時の行動パターンを振り返り、どの空間とガレージがつながっていれば便利なのかを考えてみましょう。
玄関とガレージをつなぐ動線をつくるケースが多いですが、キッチンとつながっていた方が荷物が運びやすいという方もいます。
帰宅後にすぐ手を洗って着替えたいなら、洗面脱衣所とガレージをつなげても利便性が高いですよね。
玄関以外の空間との動線をつくる場合は、靴の収納場所なども併せて検討することがポイントです。
後悔④ リビングや収納が狭くなってしまった
ビルトインガレージをつくったら、居住スペースが圧迫されて後悔した事例もあるようです。
家族が長く過ごすリビングが狭くなったり、収納が足りなくなったりすると、暮らしの満足度は下がってしまいますので注意しましょう。
- ガレージと居住スペースのバランスを考える
- 居住スペースの中で広さの優先順位をつける
広いビルトインガレージは、駐車しやすく利便性も高いですが、居住スペースが狭まっては暮らしにくくなってしまいます。
ガレージと居住スペースそれぞれに必要な広さを明確にして、バランスの良い間取りをつくりましょう。
すべての空間をゆとりのある広さにすることは難しいため、居住スペースの中で広さの優先順位をつけることも大切です。
LDKとクローゼットは広くしたいけど寝室はコンパクトで良いなど、メリハリをつけた間取りづくりを意識してみてくださいね。
後悔⑤ リビングや水回りを2階にしたら不便だった
1階をビルトインガレージにして、2階にリビングや水回りをつくったら不便だったという事例も珍しくないようです。
注文住宅を建てたときは不便でなくても、老後になると負担に感じたという方もいます。
長く暮らすマイホームは、将来のことまで見据えた間取りづくりをすることが大切です。
- 暮らしやすさをイメージする
- ホームエレベーターに対応できる間取りにする
敷地がコンパクトな場合、ビルトインガレージを採用すると2階にLDKや水回りを配置しなければならないケースは少なくありません。
階段を緩やかにしたり踊り場をつくったりして、なるべく身体の負担を減らすための対策を取り入れてみてください。
ビルトインガレージと階段の位置を近づけるなど、動線を工夫する方法もおすすめです。
また、将来的にホームエレベーターをつけられるように、あらかじめ設置場所を想定して間取りをつくるなどの対策も検討してみましょう。
後悔⑥ シャッターの開け閉めが面倒だった
手動シャッターにしたら、シャッターの開け閉めが面倒でほとんど開けっぱなしという事例です。
車の使用頻度が高い方は、不便に感じやすいので対策しておきましょう。
- 電動シャッターにする
電動シャッターならリモコン操作で開閉ができるため効率的です。
中には、スマートフォンアプリで操作ができる電動シャッターなどもあるため、ライフスタイルに合わせて検討してみてくださいね。
後悔⑦ 排気ガスが気になった
冬場に暖機運転するためにビルトインガレージ内でエンジンをつけていたら、排気ガスが充満して気になったという意見もあります。
排気ガスが充満すると、一酸化炭素中毒になるリスクが高まったり、ガレージ内の壁などが汚れてしまったりするケースもあります。
さらに、居住スペースまで排気ガスが漏れる可能性もあるため、しっかり対策することが大切です。
- 換気扇をつける
- ガレージと室内をつなぐドアの気密性を高める
ガレージは個別の換気扇をつけて、計画的に換気することが大切です。
シャッターや窓とは離れた場所に換気扇をつけることで、ガレージ内全体の空気を入れ替えやすくなります。
また、ガレージと室内をつなぐドアの気密性を高めることで、排気ガスの漏れを軽減させることが可能です。
後悔⑧ 思っていたよりも建築費が高かった
ビルトインガレージをつくったら、思っていたよりも建築費が高くて予算オーバーしたという事例です。
一般的な居住スペースとは異なる建材で仕上げるビルトインガレージは、建築費が割高になるケースも少なくありません。
- あらかじめビルトインガレージの予算を組み込んでおく
- オープンガレージにする
家づくりを依頼する住宅会社に、ビルトインガレージを希望することを伝えた上で、資金計画を立ててもらうことが大切です。
初めからビルトインガレージの予算を把握できていれば、建物面積や敷地によって費用を調整することができます。
また、駐車スペースの確保が目的なら、オープンガレージ※をつくってシャッターの費用を削減する方法も検討してみましょう。
※シャッターがなく壁や天井だけで駐車スペースを囲うプラン
<おすすめコラム>
・3階建て狭小住宅の間取り|20坪〜30坪台のビルトインガレージがある事例・価格など解説
後悔⑨ 耐震性に不安が残った
広々としたビルトインガレージをつくったが、耐震性が心配という事例です。
ビルトインガレージは、一般的な居住スペースと比べて短いスパンで柱や壁を立てにくいため、耐震性を確保する難易度が上がります。
特に、複数台の車を駐車する広いガレージを作る際は注意しましょう。
- 耐震性に関する対策を住宅会社に確認する
- 大空間に対応できる構造を検討する
広いガレージの耐震性をどのように確保しているのか住宅会社に確認してみましょう。
免震構法や制震装置の採用、地盤や基礎の強化など、会社によって対策は様々です。
間取りによって木造や鉄骨造などの工法を選択できたり、住まいに合った耐震性を高める方法を提案してくれるような、幅広い選択肢を持った住宅会社もありますので検討してみましょう。
<おすすめコラム>
・ビルトインガレージのある3階建ての耐震|倒壊の危険性、耐震補強の方法など解説
後悔⑩ 工具・タイヤなどをしまう場所がなかった
工具やタイヤの保管場所を考えずにビルトインガレージをつくって後悔した事例です。
物置を購入する予定がなく、居住スペースに土間収納もないと、車のメンテナンス用品を収納する場所がありませんよね。
ビルトインガレージ内に収納があれば、効率的にメンテナンスをすることができて便利です。
- ビルトインガレージを広めにする
- ガレージに造作棚をつくる
- ガレージとつながる土間収納をつくる
ビルトインガレージを広めに設計したり、収納棚をつくったりすることで、工具やタイヤを置くスペースを確保することができます。
または、玄関とビルトインガレージの動線上に土間収納をつくり、カー用品とシューズクロークの兼用スペースとして活用しても良いでしょう。
カー用品の量などに応じて、必要なスペースを確保してみてくださいね。
後悔⑪ ガレージ内が暗かった・コンセントがなくて不便
ガレージ内でメンテナンスしようと思っていたのに、暗くて細かな作業がしにくく後悔した事例です。
窓がないガレージは昼間でも真っ暗なので、明るさを意識した照明計画が大切になります。
夜間の駐車時や乗り降りの際に、ガレージ内が暗くて不便と感じるケースもあるため、対策を考えておきましょう。
- ガレージに窓をつける
- 部屋全体に明かりが届きやすい「広拡散」の照明にする
- センサーライトを採用する
- 作業用のコンセントを設ける
ガレージに大きな窓をつけることで、昼間は自然光だけでガレージの明るさを確保できるケースもあります。
照明で明るさを確保する場合は、部屋全体を明るくできる「広拡散タイプ」がおすすめです。
ダウンライトやスポットライトは「集光タイプ」もあり、車を美しく魅せるという点では優れていますが、空間全体を明るくするのには向いていません。
夜間に使うときの快適性を高めたいなら、スイッチを押さなくても電気が点くセンサーライトを取り入れてみてくださいね。
後悔⑫ 買い替える車のサイズが制限された
建築時に所有していた車のサイズに合わせてビルトインガレージをつくったら、買い替えの際に車種が制限されて後悔した事例です。
現在、比較的コンパクトなサイズの愛車を持っている方は、将来のことも考えてガレージのサイズを決めることをおすすめします。
- 大きな車にも対応できる広さのビルトインガレージをつくる
将来、大きな車に乗り換える可能性があるなら、広めのビルトインガレージをつくっておくことをおすすめします。
大きな車を買わなかったとしても、ゆとりのあるビルトインガレージなら駐車や乗り降りもしやすく、収納スペースなども確保することが可能です。
居住スペースとのバランスも考えながら、将来性も考慮した広さのビルトインガレージを検討してくださいね。
後悔⑬ 固定資産税が高かった
ビルトインガレージのある注文住宅を建てたら、固定資産税が予想より高くて後悔したという方もいらっしゃるようです。
壁や天井で囲まれたビルトインガレージは延床面積に算入されるため、固定資産税にも影響します。
- 毎年の固定資産税を考慮して予算を考える
毎年の固定資産税の支払いが負担にならないように、無理のない予算組みを行いましょう。(参考:東京国税局|家屋の課税標準額・税額について)
家づくりの総額ではなく毎月の住宅ローンの返済額に換算して、具体的な支出をイメージすることが大切です。
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まとめ
ビルトインガレージは様々な魅力がありますが、実際に採用して後悔した事例も少なくありません。
事前に対策を知っておくことで後悔を防ぐことができますので、今回ご紹介した内容が参考になりましたら幸いです。
アイホームズは、昭和43年創業以来、東京23区内で「高気密高断熱+高耐震」の家をリーズナブルな価格で数多く手がけてきた実績があります。
狭小地にも対応した利便性・耐震性が高いビルトインガレージがある家を建てたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。
株式会社 アイホームズ
FAX:03-3613-6149
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