「狭い土地に家を建てる」狭小住宅の間取りポイントと事例を紹介
マイホームを建てる土地探しをする際、立地条件を重視すると、どうしても駅近などの狭い土地を買うこととなるケースは少なくないでしょう。
狭い土地に家を建てるには、何かしら”我慢”しなくてはいけないと思っている方も多いはずです。
しかし、狭い土地の特性を活かした狭小住宅で、快適な暮らしを手に入れることができます。
そこで、今回は狭小地に家を建てるメリットとデメリット・注意点、さらに私たち“アイホームズ”で手がけた事例も紹介します。
都心部でこれからマイホーム計画を始める方は、ぜひ参考にしてください。
■ 間取りの工夫や施工のノウハウが欠かせないため、狭小住宅の設計・施工実績が多い会社へ相談することが重要です。
■ アイホームズは、昭和43年創業以来、都内を中心に数多くの耐火性・断熱性・気密性に優れた狭小住宅を手がけてきた実績があります。
目次
狭小地のメリットは?
「狭小地」「狭小住宅」と聞くと、狭く暮らしにくいなどというネガティブなイメージを持つ方も多いかもしれません。
しかし、実際は狭い土地だからこそのメリットがあります。
では、それぞれ詳しく見てみましょう。
その①駅近などの好立地が多い
狭小地は、都心部、さらに駅近などの好立地に多いという特徴があります。
なぜなら、好立地で広い土地では、価格が跳ね上がり、なかなか需要がないからです。
交通アクセスや生活に必要な施設までの距離を重視する方にとって、狭小地を狙うことはとてもメリットと言えます。
その②建設初期費用を抑えられる
狭小地は、当然のことながら、同じ条件の広い敷地より土地購入費用が安く抑えられます。
そのため、地価の高い人気エリアでも、コストを大幅に削減できる可能性が高いのです。
また、購入費用以外にも、不動産取得税や登記費用(登録免許税)なども抑えられます。
なぜなら、これらの税金は「物件価格 × 税率」で求められるからです。(参考:東京都主税局|不動産取得税、国税庁|No.7191 登録免許税の税額表)
その③ランニングコストを抑えられる
土地や建物の不動産を所有する限り、毎年納めなくてはいけないのが、「固定資産税」と「都市計画税」です。
土地が狭いということは、それに課税される税額も少ないということになります。
なぜなら、これらの税金も不動産価格をもとに算出されるからです。(参考:総務省|地方税制度|固定資産税、東京主税局|固定資産税・都市計画税(土地・家屋))
忘れてはいけないのが、家の寿命を守るのに欠かせないメンテナンスです。
こちらも、狭小住宅ですとメンテナンス範囲が狭いため、大きな家と比べると大幅に節約できます。
つまり、結果的に住宅に関連するランニングコストを抑えられるということです。
その④生活コストを抑えやすい
狭小住宅は、空調にかかる光熱費を抑えられますし、駅近であれば自家用車を持つ必要はないかもしれません。
車が必要なければ、保険料や車検代は一切かかりませんし、電気代が値上がりしている昨今においては、生活コストを抑える上でとても効果的です。
その⑤家事動線・生活動線がコンパクト
「家は広ければ広いほどいい」と思う方も多いかもしれませんが、果たしてそれは本当なのでしょうか?
広々とした家や部屋数の多い家は確かに素敵ですが、家事や日常生活の面で見ると、便利とは言えません。
なぜなら、動線が長くなりがちだからです。
狭小住宅の場合は、部屋間の移動や家の掃除などの動線がコンパクトになるため、時間と労力の節約につながります。
狭小地のデメリットや注意点は?
コスパに優れた狭小地・狭小住宅ですが、デメリットや注意点がないという訳ではありません。
メリットにばかり目を向けてしまうと、住み始めてから後悔してしまう可能性もあるでしょう。
狭い土地に家を建てる際には、これから紹介するポイントを十分知っておくことをおすすめします。
その①住宅ローンの審査が厳しい場合がある
住宅ローンは、購入する土地・家屋を担保にして金融機関から融資を受けます。
つまり、不動産の価値が住宅ローンの審査に影響するということです。
金融機関によっては、土地の面積や住宅の延床面積の下限が設定されている可能性もありますので、早めに複数社へ問い合わせておきましょう。
特に、土地面積が40㎡(約12坪)以下の場合は、融資制限のかかる金融機関が増えますので、注意してください。
その②建築費が割高になる場合がある
狭小地での住宅建設は、広々とした敷地と比べるとどうしても施工効率が落ちますし、前面道路に工事車両が付けられない可能性も決して低くありません。
また、3階建て住宅や地下・屋上付きの住宅にするケースも多いため、どうしても建築費が割高になりがちです。
都心部で、準防火・防火地域に指定されている場合には、さらに建築材料の資材費が上がってしまうことも。
そのため、狭小地での住宅建設には、施工会社の経験とノウハウが必須です。
私たちの建物が、大手ハウスメーカーとほぼ同等の仕様で「30%」お安くなかった場合は、その差額分を当社が負担します!
まずは、お気軽にプランや見積もりをご相談ください。
アイホームズの「大手ハウスメーカーより30%安く建てられる理由」の詳細はこちらから
その③立地によってはデザイン・間取りが制限される
狭小地に住宅を建てる際に懸念されるのが建築基準法で定められている「北側斜線制限」や「道路斜線制限」です。
「北側斜線制限」
北側隣地の日当たりを妨げないように、北側の隣地境界線上の一定高さから指定された角度で引いた斜線を超える高さの建物は建てられません。
第1種・第2種低層住居専用地域と、第1種・第2種中高層住居専用地域に家を建てる場合には、必ず守らなくてはいけません。
「道路斜線制限」
道路の日照や通風、景観を守るために、北側斜線同様に建物高さを制限する決まりです。
前面道路反対側の境界線から指定された角度で引いた斜線を超える高さの建物は建てられません。
用途地域や容積率、前面道路幅員によって適用角度が異なり、建物高さや位置に影響します。
狭い土地の場合はこれら斜線制限の影響を受けやすく、建物形状や屋根形状をじっくり考慮しなくてはいけません。
斜線を超える場合は、3階建てが建てられないのです。
そのため、間取りを検討する際にも、やはり施工実績が豊富な会社へ相談することが成功の鍵。
狭小住宅の設計経験が多い会社を見つけることが重要です。
そのため、今まで数多くの狭小住宅を手がけてきた実績があります。
その④バリアフリーが難しい
狭小住宅は、“横”ではなく“縦”に空間を広げなくてはいけないため、どうしても完全なバリアフリーを実現することはできません。
しかし、間取りを工夫して1階に一部の居住スペースと水回りを設けることができない訳ではありません。
家全体をバリアフリーにするのではなく、最低限必要な部分のみバリアフリーにするというコンセプトであれば、実現は十分可能です。
その⑤駐車場を確保しづらい
生活空間を確保するとなると、どうしても駐車場を作ることが困難かもしれません。
ただし、狭小地が存在するエリアは、前面道路幅が狭く、車を出し入れするのに適していなかったり、駅近でそもそも車移動をほとんどしないということも考えられます。
そのため、まずは「本当に駐車場が必要なのか」「居住スペースを減らしてまで駐車場を作るメリットはあるのか」について、じっくり検討してみましょう。
その⑥売却しづらい可能性がある
将来、その土地やそこに建てた住宅を売却する場合、時間がかかる可能性があります。
なぜなら、先にも説明した通り、住宅ローンの審査が厳しいためです。
ただし、好立地であれば購入希望者の興味を集めることはできますので、狭小地・狭小住宅の販売に特化した不動産仲介会社へ相談しましょう。
狭小地の多いエリアの会社に相談すると、スムーズに売却できる可能性もあります。
【事例から見る】狭小住宅の間取りポイントは?
狭小地の間取りを検討することは、土地の広さが十分な場合と比べると、どうしても難しくなります。
そのため、事前に色々な事例を見ておくことが重要です。
そこで、ここでは私たち“アイホームズ”が今まで手がけた狭小住宅の事例を紹介します。
ぜひ、参考にしてください。
その①「土地面積 15.31坪」ガレージ付き+二世帯住宅としても使える事例
※画像をタップすると、拡大してごらんいただけます。
こちらは、ビルトインガレージと3LDKを備えた事例です。
階段を家の中央付近に設置したことで、廊下面積を最小限に抑え、部屋数を確保。
さらに、シューズインクローゼットとファミリークローゼットまであります。
家族の洋服をしまう場所を一箇所にまとめることで、各室にクローゼットを作る必要はなくなりますし、家事負担も大幅に軽減できます。
トイレは1Fと3Fにあるため、部分共有型の二世帯住宅として住むことも可能です。
その②「土地面積 15.44坪」ガレージ付き+たっぷり収納が魅力の事例
※画像をタップすると、拡大してごらんいただけます。
こちらも、3LDK+ビルトインガレージ+シューズクローゼット+ファミリークローゼットの事例です。
狭小住宅にもかかわらず、各室のクローゼットとアウトドア用品やベビーカーなどをしまうのにも便利な広々としたシューズインクローゼットと、季節物の収納にも便利なファミリークローゼットを完備。
3.95帖と子供室は狭めですが、その代わりに2Fリビングの一角にスタディスペースを作りました。
また、将来お子さんが独立した後に3Fの2室を1室として使えるように、間の間仕切り壁は簡易的になっています。
このように、若い世帯の場合には、将来を見据えて間取りに可変性を持たせておくこともポイントです。
その③「土地面積10.09坪」屋上付きのミニマル&シンプルプランな事例
※画像をタップすると、拡大してごらんいただけます。
こちらは、なんと土地面積10坪の事例です。
南側に居室、北側に水廻りをまとめ、シンプルな間取り構成にしました。
一番の魅力はやはり広々とした屋上です。
お庭を確保しづらい狭小地において、この開放的な空間は使い方次第でゆったりとしたリラックス空間に。
洗濯干し場としても活躍するはずです。
その④「土地面積10.52坪」共有部分を最小限にして居室を広くした事例
※画像をタップすると、拡大してごらんいただけます。
最近の住宅は、土地にゆとりがなくてもリビングを作るケースが大半ですが、ご家族構成やライフスタイルによっては、必ずしも必要とは限りません。
居室が広い方がいいという方もいるはずです。
こちらは、家族が集う場所はダイニングキッチンとし、その代わりに居室を広くした事例です。
一層に一部屋とプライバシー性が高い点もポイント。
水廻りを1階に全てまとめたため、家事動線・生活動線もとてもコンパクトです。
その⑤「土地面積14.49坪」色々な使い方ができる柔軟性のある間取り
※画像をタップすると、拡大してごらんいただけます。
こちらは使い方次第で色々な生活スタイルに対応できる事例です。
1階の洋室には収納のほかに納戸も併設しているため、オフィスとしても十分活用できます。
また、1階・2階とトイレが二箇所あるため、来客スペースとして使ったり、二世帯住宅として活用するのも良いでしょう。
2階のバルコニー近くに洗濯機置き場。収納があるのも“家事楽”のポイントです。
3階の洋室も4帖以上を確保しているため、お子さんでも大人の方でも快適に過ごせます。
〈おすすめコラム〉
3階建て狭小住宅の間取り事例(延床面積30坪台)|老後も後悔しない間取りのポイントと土地の選び方
狭小住宅の自転車置き場|狭い場所に自転車置き場をつくるアイデア・施工事例を紹介
狭小住宅の間取り|土地15坪・2〜3階建て(駐車場あり、3〜4LDK)の事例、費用を紹介
狭小住宅の間取り|10坪台の土地に建てる2階〜3階建ての事例、価格の目安など紹介
狭小住宅は施工実績が豊富な会社へ相談するのがおすすめ
狭小住宅の設計・施工は一般的な住宅建設とは異なるコツが必要です。
また、東京23区内などの都心部では、防火に関する法規制なども抑えなくてはいけません。
そのため、狭い土地での住宅建設に特化した会社へ相談することをおすすめします。
私たち“アイホームズ”は、昭和43年創業時から、『孫の代まで安心して暮らせる家づくり』を信念として『安全で強い家』にこだわりを持った地域密着⼯務店です。
施工エリアは墨田区、江東区、台東区、荒川区、足立区、葛飾区、江戸川区、北区(東側)、 文京区、千代田区、中央区、千葉県市川市、松戸市(南部)、埼玉県八潮市と、何かあったときにすぐ駆けつけられるエリアに限らせていただいております。
狭小地でも、耐震性・断熱性・気密性を備えつつ低コストな住宅を数多く手がけてきました。
高い耐火基準をクリアした高性能の住宅を「どこよりも安く」ご提供しています。
国土交通大臣の認定を受けた1時間耐火構造の木造住宅で、4階建てまで建設可能な『ひのき耐火』。
最大6階建てまで建設可能な重量鉄骨住宅『たくみ』。
既存戸建住宅の耐震性・断熱性を大きく改善できる『まるで新築さん』。
そのほか、マンションのフルリノベーションも承っております。
「丈夫な木造住宅を建てたい」「狭小地や変形地でも快適な住まいを建てたい」とお考えの方も、ぜひお気軽にご相談ください。
〈おすすめコラム〉
用途地域や防火・準防火地域がまたがるときの制限はどうなる?
防火地域で木造住宅は建てられる?木造3階建てでも大丈夫?
防火地域、準防火地域とは?家を建てる時の制限や費用の違い、費用を抑える方法は?
まとめ|狭い土地を活かした家づくりをしましょう
狭い土地のメリットを最大限に活かして、豊かで快適な暮らしを実現させることはできます。
初期費用・維持費用を抑えられる点も、とても魅力的ですよね。
ただし、事前に知っておかなくてはいけないデメリットや注意点も。
安心して家を建てたい方は、やはり狭小住宅の設計・施工実績が豊富な会社へ相談することが重要です。
アイホームズが、墨田区を中心に、“低コスト+高性能”な木造注文住宅、重量鉄骨の共同住宅、一戸建てやマンションのリフォーム・リノベーションで、あなたの家づくりをサポートいたします。
アイホームズが地域の方からご愛好いただいているのには「6つの理由」があるからです。
マイホームづくりを検討している方は、ぜひお気軽にご相談ください。
株式会社 アイホームズ
FAX:03-3613-6149
その他のコラム