いくらなの?地盤改良の費用を「40坪」を目安に解説│40坪の建築事例も紹介
注文住宅の建築で想定外にかかる費用として「地盤改良」が挙げられます。
地盤改良は、素人目にはどんな工事を行うのか、どれくらいの費用がかかるのか、分かりづらい側面があります。
一方で、住宅を長い間支え続けるためには、住宅の基礎を安定した地盤に接続することが重要です。
本記事では、地盤改良とはどんな工事を行うのか、さらにどの程度の費用が必要になるのか「40坪」をキーワードに解説していきます。
記事の終わりでは、実際に建築された40坪の住宅を紹介するので、事例を見てみたい人も参考にしてくださいね。
目次
地盤改良の費用を知るために必要な「地盤調査」
地盤改良の必要性や、どんな工事をどんな深さまで行うのかを決めるために「地盤調査」を行う必要があります。
最初に、地盤調査の種類と費用の目安を確認してみましょう。
SWS(スウェーデン式サウンディング)試験
「SWS試験」は戸建て住宅の地盤を確認する方法として、最も一般的な方法です。
広く用いられている理由は、試験にかかる費用が安いこと。
床面積40坪までの住宅を対象とする場合、10~20万円前後の費用で地盤の強さを確認できるでしょう。
費用が安価な理由は、作業時間が短くて使用する機械も簡便なものであるため。
それでも、対象とする地盤が建物を支えられる力(地耐力)を持つのか、確認ができるので費用対効果に優れた試験方法といえるでしょう。
ボーリング調査
「ボーリング調査」はSWS試験よりも、地盤の特性を細かく知ることができる一方で、20~30万円ほどと、比較的高額な費用を要する試験です。
高価になる理由はSWS試験と反対に、機器の搬入・据付など試験の実施に大きな手間がかかるため。
一方で、地盤面を切り取って試料を採取できるので、地盤がどんな構成になっているのか、建物を支持する層の深さはどの程度なのかなど、細かな情報を知ることができます。
建築予定地で液状化が発生する可能性がある場合や、建物の規模が大きい場合にボーリング試験を用いることになるでしょう。
地盤の状況が公開されている場合も
国交省など、公的機関がボーリング調査を実施した結果が公開されているサイトもあるので、建築予定地付近のデータがある場合は参考にしてみましょう。
ボーリング調査の結果得られる「柱状図」と呼ばれる図面は、深さごとにどんな地盤構成になっているかが分かるので、見るだけでも楽しいですよ。
種類別!地盤改良の費用目安
ここからは、住宅の基礎部分に軟弱な層が見つかり、地盤改良が必要とされる場合の改良方法の特徴、および費用を見てみましょう。
総2階で床面積40坪、建築面積20坪を想定します。
一般住宅で通常用いられる工法は、表層改良・柱状改良・鋼管杭の3つです。
地盤の表面を強くする「表層改良」
硬い地盤が比較的浅い層に見られた場合は「表層改良」を行います。現況の地盤を掘り起こして硬い地盤を表出させ、セメントなどの固化材を混入しながら埋め戻す工法です。
掘削を行うためのショベル、転圧を行うためのロードローラー、さらにセメント系固化材など、広く用いられている機器や材料を使うので、費用を抑えることができます。
掘削する土質や深さ、さらに周囲の条件(土を仮置きする場所の有無など)に左右されますが、30~50万円ほどの費用を要するでしょう。
また、現在では「スーパージオ工法」など、地盤改良と同時に免震・液状化対策を図れる工法も登場しているので要チェックです。
柱状に地盤を強固にする「柱状改良」
比較的深い層に硬い地盤が見られる場合「柱状改良」を行うことも。
細長く掘削できる機械を用いて、セメントと現況の地盤をかき混ぜることで、柱状のコンクリートの柱を地中に複数作り出す方法です。
100万円前後が費用の目安となりますが、改良を行う深さやコンクリート柱の本数によって費用が大きく異なります。
建築予定地付近で施工実績が豊富な業者に話を聞くと、おおまかな費用の目安が分かるかもしれません。
鋼製の管を打ち込む「鋼管杭」
最後に、鋼製の杭を地面に差し込んでいく「鋼管杭」です。
柱状改良よりもさらに深い位置に基礎地盤が見られる場合に使われます。
費用の目安は100~200万円ほど。
この工法も、地盤の性質を確かめた後でなければ正確な費用は算出できません。
また、鋼管を打ち込むように施工するため、大きな音が出ます。
このため住宅密集地では使いづらい改良方法ともいえるでしょう。
杭を回転させる工法など、騒音を抑える工夫を加えた工法もありますが、いずれも費用は高くなる傾向にあります。
土地面積が40坪の建築事例
地盤改良にかかる費用の目安が分かったところで、「40坪」をテーマに、実際に建築された住宅の事例を見てみましょう。
地盤改良費など、予算を考えると同時に、あなたの理想とする住宅をイメージする工程も注文住宅の成功には不可欠です。
たくさんの収納や掘りごたつなど こだわりの免震住宅
最初に紹介するのは、墨田区本所の40坪弱の敷地に建築された、木造2階建ての住宅です。
比較的コンパクトな敷地ながら、各所に収納を設けていて、日々の家事や動作がストレスなく行えるところが魅力的。
LDKも広々とした空間を確保、背面にも多くのスペースを用意しているので、置くものの増減にも対応できるフレキシブルな間取りがポイントです。
屋上や屋根裏空間も活用した免震住宅
墨田区業平の事例は、ちょうど40坪の敷地に建つ注文住宅です。
土地や建物に制限がかかりやすい東京都に建つ住宅は、空間の有効利用が課題です。
こちらの事例のように、通常はデッドスペースになりやすい小屋裏空間を収納に利用するなど工夫を重ねると居住環境がグッとよくなります。
また、この小屋裏収納は屋上に抜ける階段でアクセスできるよう設計されています。よく見るハシゴでアクセスするものに比べると、重たいもの、大きいものも運び入れやすい点も注目です。
延床面積が40坪の建築事例
続いて、建物の延床面積が40坪の住宅を見てみましょう。
都内に多い狭小敷地でも、明るく広々とした空間づくりができることを確認してみてください。
3階建て+屋上スペースで広々とした免震住宅
16坪強の狭小地に建つ注文住宅は、3階建+屋上スペースの利用で、狭さを感じさせない室内空間が魅力的です。
特に、2階のLDKはワンフロアを広くつなげた空間構成で、開放的な間取りです。
南側の縦長の3連窓からの光が部屋全体を照らし、実際の広さ以上の広さ感覚を得られています。
エレベーターや大型の車庫を設置した免震住宅
墨田区立花の注文住宅は、随所にこだわりが見られる注文住宅です。
ホームエレベーターの設置、大型の車庫、高所に取り付けられた屋根付きの物干しなど、暮らしを豊かにするための工夫がそこここに見られます。
敷地がコンパクトでも、建物の工夫で日々の生活を便利に彩る事例に学んでみましょう。
まとめ│地盤改良の費用も資金計画に入れよう
住宅を支える基礎、さらに基礎を支える地盤。
地盤が軟弱だと分かったときの改良工法について、特徴や予算の面から解説しました。
また、解説で用いた「40坪」の広さを実例とともに紹介しました。
地盤改良の予算を見込んでいなければ、改良が必要と分かった時点で、予算の関係上、建物の広さを削ったり設備を諦めたりする場面が生じるかもしれません。
そうならないよう、地盤改良が発生する必要性を認識して予算を組んでみましょう。
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