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坪20万円台の家がなぜ50万円になるのか?

2012年03月01日

今日はお客様の夢を奪う住宅業界の非常識についてお話します。

 

実は、今日の話は住宅業界の常識です。

ですから、よく覚えておいてください。

 

広告に表示してある価格(はじめに営業マンが言う価格)が見積り時に大きく変わる。

これは住宅業界の常識です。

 

坪単価30万円の家、40坪なら1200万円、これが契約する時には1500万円。

坪単価60万円の家、40坪で2400万円、これが契約する時には3200万円。

 

これは当たり前のようにこうなります。

 

なぜはじめからすべて込みの値段を提示しないのか?

私たちもそのように思いますが、この住宅価格を正直に話したら、

お客さんは振り向いてくれないのです。

 

家を建てる人と住宅会社では、坪単価の意味が異なります。

家を建てる人にとっての建築費は、言うまでもなく、建築工事に関する全ての費用を意味します。

つまり「引渡し価格」、その家を建てるにあたって支払うすべての金額のことです。

 

しかし住宅会社にとっての建築費は違います。

それは、建物の本体を建てる「本体価格」という意味合いが強いのです。

ですから、家を建てる人がイメージする建築費と同じにするには、

この本体価格にオプション料金を追加しなければなりません。

 

オプション料金とは、照明器具やカーテンなどのことです。

そして、それらに外回りの付帯設備工事費や経費がプラスされ、

その合計金額が、あなたに引き渡す価格となるのです。

 

「広告の坪単価を見て、その安さにワクワクしてモデルハウスに行ってみたら、

もらった見積書の金額は大違いだった」

現実はといえば、そんな話が多く聞かれます。

大変悲しいことに、オプション分の注文を繰り返すうちに、

当初の見積り金額の倍近い額にまで膨れ上がってしまった、なんていう話が後をたちません。

 

それで業者は決してあなたに同情しません。

なぜなら、広告の坪単価と見積り価格が大きく違うのは、住宅業界の常識だからです。

 

たしかに本体価格だけですまないのは、パソコンや車など、

付属品を買うことで膨れ上がるのは同じ構造ともいえます。

しかし、「坪単価〇〇円」という言葉にはひっかからないようにしましょう。

 

次回は、家を建てて幸せになる人、不幸になる人についての違いです。

私は家を建てるだけでなく、建てたあともたくさん見てきました。

そのことについてお話をしたいと思います。

それではまた。

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