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第4章 「角地でも買って良い土地・悪い土地の落とし穴」

2009年01月28日

3章まで、お読み頂きまして本当にありがとうございます。
第3章 『土地の境界杭を確認しない落とし穴』はこちら

今回は、ちょうど 真ん中に当たる4章です。

前回の境界杭トラブルは、まだ他にあるんです。
小さいトラブルと言うより、勘違いが多いのです。

3章の補足をしておきます。

「まだ、なんかあるの?」とお思いですよね。

そうあるんです。書くのを忘れてしまいました。

損をしないよう補足させてくださいね。

補足内容はと言うと、327,000円の損をした話です。

 

それは”塀”問題です。

家を建築した後の塀を造る工事に伴った問題なんです。
詳細に言うと・・・

ある分譲地で、向かって右側の境界ラインは
自分のお金で塀を作ることになっていたそうです。

左側の塀は、当然隣の負担です。

つまり自分の敷地の向かって右側の塀を自分のお金で作る
という暗黙の了解があったようです。

それを知らないばかりに、
自分の敷地内に自分ですべて費用を払い両方に塀を作ってしまいました。
右側の境界塀は、境界ラインをセンターに
双方振り分けでするルールだったことも、後になって知ったようです。

当然約5センチ右側の敷地の有効面積が狭くなり
更に、お金を掛けなくてよい向かって左側の
塀のお金まで自分で負担してしまいました。

境界杭では、必ずお隣の方と相談してから塀工事をしてください。
申し合わせなども確認し、損をしないように、もめないように注意してください。

 

さて、今回は第4章

「角地でも買って良い土地・悪い土地の落とし穴」です。

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俺は角地じゃないから関係ないね!と言わずにお読みください。
実は角地以外の土地にも関係する話が出てきますから・・・
参考にしてくださいね。

第3章まで読んで、少し、この文章飽きてきませんか?
私は、文章を読むことが、どれだけつらいか良くわかっています。

がんばって、読まれているあなたには本当に感謝いたします。

今回は、個人的な話を、少し聞いてください。
そのあとで・・・土地の話をいたします。

子供頃の私は、本が大嫌いで良く父親に、
『本を読まない子は偉くならないよ!』と叱られたものです。
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そんな私は、『大きなお世話だ! べー!』と父親に悪態をついていました。

しかし、大きくなって、
文章を読み込み大切さを理解するようになりました。

でも今曲がりなりにも成長出来たのは、父親が
本を読めと言い続けてくれたからだと感謝しています。

私の書いた文章やメール内容は、はっきり言って
読みづらい・わかりづらい本や内容です。

でも、あなたが初めて土地を買って新築される際、
少しでも失敗しないよう一生懸命書きます。
どうぞ懲りずにお読みください。

さて、今回の章は、角地でも買っていい土地・悪い土地と
いうテーマですが、角地でなくても該当する問題なのでお聞きくださいね。

 

私が家づくり勉強会を開催している時のお話をして行きます。

ある還暦に近いご夫婦が来場されました。

『お宅の会社は家の値段が手頃だね』と声を掛けられました。
私は、「ありがとうございます。」と答えました。

その御主人様より、
これから不動産屋さんが勧める土地を契約に行くところの途中で
お宅の勉強会に参加したんだけど『プランと見積を頼むよ』と言われました。

営業マンなら喜んで受けるところですが、私は、
「どうして今、住んでいるところで建て買え工事をせずに
土地を買って家を建てるのですか?」と質問をしました。

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すると・・・
「今住んでいるところは、日当たりが悪く湿気が高いところなので、
今度買う所は、角地で日当たりがいいし、価格が安いから」
と自慢げな答えが帰って来ました。

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私は、「それは良かったですね。」と答え、
更に設計する上で、詳細に土地状況を聞きました。

ここであなたも考えて欲しいのです。

なぜ?土地状況を詳細に聞いたのか?

なぜ?現場を下見する前に質問をしたのか?

想像しながら読んでくださいね。
お聞きした内容は次の通りです。

(1) 角地に横断歩道はありますか?
(2) 道路に消火栓はありますか?
(3) 交通量は、どのくらいありますか?
(4) 前面道路に傾斜はありますか?
(5) その土地の周りは、どのような地形ですか?
(6) ゴミ置き場の説明は聞きましたか?

と、このように聞きましたところ・・・
(1)と(4)に問題があったのです。

今回買おうとした土地は、確かに日当たりは良いのですが
土地のレベルが回りより低く、水がたまりやすい地形だと言うことが
分かったのです。

私は、御主人さまに、
「確か今住んでいるところがジメジメするから
土地を買って新築すると言われましたよね。」と尋ね、

「土地を買う隣の家の裏側の壁は、
コケみたいなもので汚れていなかったですか?」
と聞いたところ、

「あっ!そう言えば『緑色のコケ』みたいなものが
付いていたような気がする」と返答がありました。

更に、玄関の位置や駐車場の位置をお聞きしたところ
「その方位には、横断歩道がある場所なので
5メートルは離さないといけないので、ご希望されている
玄関方位や駐車場は確保できない」ことを説明しました。

「不動産屋さんからは、このようなアドバイスを聞いていないよ!
更に『水はけ』にも気が廻っていなかったよ。ありがとう助かりました。」
と深く頭を下げられたのを今も覚えています。

その日、この還暦に近いご夫婦は、
ジメジメするところは買いたくない!
と不動産屋さんの土地を断り、

その後、日当たりがよく水はけが良い土地を探しています。

 

第4章のまとめですが・・・

角地には最高の日当たりが望めますが、横断歩道や消火栓のあるところに
車庫が造れない問題や収集のしやすさから町の【ゴミ置場】になりやすい状況が
考えられます。

夏場の匂いや、カラスのいたずらには最良の注意が必要です。
このことを十分に注意して購入をお考えください。
日当たりを手に入れても・・・
ゴミの匂いで悩まされては、たまりませんから・・・

今日のお話は、これでおしまいです。

 

次回の第5章は 縁起の良い土地・悪い土地です。
お楽しみにしてください。

五十嵐 照勝

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