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安い土地選びのコツ

2020年10月16日

こんにちは、五十嵐です。

私どもにご相談に来られるお客様の中には、

「限られた予算の中から少しでも建物にお金をかけたい、

造りも広さも妥協したくないので、とにかく安くて良い土地を紹介してください!」

という方がいらっしゃいます。

 

自営業の方だったり、車通勤が長い方なんかには、

立地条件に無頓着なケースがままみられます。

たしかに、家の中に入ってしまえば土地は見えないものですし、

イメージが湧きづらく、立地条件よりも内装や造りに凝ったほうが

暮らしやすい家になるような気もします。

 

しかし、ちょっと待ってください。

 

建物はリフォームで手直しができますが、

土地は一度決めてしまうと動かすことができません。

予算配分はもちろんお客様の自由であるに違いはありませんが、

あまりにも軽んじてしまうというのは考えものです。

 

安い土地には、安いなりの理由が必ず存在します。

「安くて良い土地」というのは、

「一般的には不便だけれども、お客様にとってはそれほどでもない土地」

ということです。

なにか妥協できる条件はありますでしょうか?

 

それが分からずに、ただただ問題ありで

市場価値の安い土地を片っ端から提示するというのでは、

結果的にご満足いただけないものと思われます。

 

例えば、路線脇や高速道路に近い土地は、

騒音の問題から比較的安いものとされています。

しかし、土地そのものは安いのですが、

のちに静かに暮らしたいと願った場合、

防音壁や二重窓など、防音対策はけっこうなお金がかかってしまいます。

 

また、暮らし始めてから粉塵(ふんじん)の問題などもあり、

庭をつくっても静かにくつろぐことができないなど、

暮らしやすさに立地が及ぼす影響は大きなものです。

中には、ライフラインが未整備な土地も存在します。

 

ご本人様はマイカー通勤なので良いとしても、

もしお子さんがいらっしゃるのであれば、通学は深刻な問題です。

公立校を選ぶなら、学区も限定されてしまうでしょう。

 

これは後々、進学にも関わり、

すまわちお子さんの将来にまで関わってくる重大な問題です。

大きな道路が近く、交通量が多ければ事故も心配になってしまいます。

立地条件を重要視していない方も、

なんであれば許容できて、なにを尊重して暮らしたいのかを、

ご家族の皆さんでもう一度考えてみて下さい。

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