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住宅ローン金利の仕組みとは?!

2015年03月17日

こんにちは、五十嵐です。

 

消費増税の1年半の延期が決定しましたね。

家づくりを考えていらっしゃる方の中には、

「ゆっくり検討すればいいね。」

というムードになってきている方が多いのではないでしょうか。

もちろん、住宅の購入を検討する際には、消費税は大きな金額です。

2,500万円の物件で2%上がれば、50万円も多くのお金を支払わなければいけません。

 

その消費増税が1年半先送りされたのですから、

「まぁ慌てなくても・・・」と思っても当然ですよね。

 

だからといって、安心しないでいただきたいのです。

なぜなら、住宅ローンを考える上で、もっと重要な要素はというと、

それは「金利」であるからなのです。

「金利」が重要という話をすれば、「そんなの当たり前でしょ!」 と思うでしょう。

でも、本当に金利のインパクト、重大さをわかっている方はほとんどいないのではないでしょうか?

 

例えば2,500万円の住宅ローンを、35年返済で借りることを検討しているとします。

金利が1%であれば、毎月の返済額は70,571円となります。

でも、その金利が、もし0.1%上がるとどうなるでしょうか?

 

金利が1.1%に上昇すると、毎月の返済額は71,742円になり1,171円返済額が上昇します。

これだけ比べると、「毎月1,000円ちょっとかぁ。あまり影響はないか・・・」と思ってしまうでしょうね。

しかし、これが落とし穴なんです。

たかが1,171円ですが、これを35年間支払っていくとどうなるでしょうか?

35年間で491,869円多く支払うことになります。

つまり、消費増税2%と同じくらいのインパクトがあるのです。

もし、0.4%上昇したら、約200万円も支払総額が増えることになるのです。

 

つまり、住宅の購入を住宅ローンで検討しているのであれば、

消費税よりも、いかに金利が低いタイミングで住宅ローンを組めるのか?

ということがとても重要になってくるのです。

 

問題は、住宅ローン金利はいつが一番低いのか?

ということだと思います。

実は、この答えは残念ながら「予測不能」です。

どんな経済学者でも、金融アナリストでも、金利を予測することはできないのです。

じゃあ、どうすればいいの? ということになりますよね。

答えは簡単です。

住宅ローン金利は、一体何を基準に決まっているのかを考えればいいのです。

 

住宅ローンの金利は、変動金利から固定金利まで様々です。

もちろん、その種類によって、金利の決まり方は違いますが、

もっとも目安になるのが、「長期金利」と呼ばれる指標です。

長期金利とは、10年国債の金利。つまり、国の借金の金利です。

この10年国債の金利が、住宅ローンの10年固定の金利の指標となっています。

 

つまり、乱暴な言い方をすれば、10年国債の金利が下がれば、

住宅ローンの金利も下がり、10年国債の金利が上がれば、金利も上昇するというわけです。

しかも、この長期金利は、どこの新聞の経済面にでも必ず出ていますし、

その動向がどうなのかというコメントも出ています。

つまり、この長期金利をウォッチしておけば、ある程度は金利が上昇方向か、

下降方向なのか、予測することが出来るのです。

 

昨年1年間の長期金利の推移では、昨年1年間は、ほぼ右肩下がりで金利が低くなっています。

0.4%程度の低下ですから、先程の例の通り、年間200万円程度の利息が少なくなったという

計算になるのです。スゴイですよね!

 

では、今年1年はどんな年になるのでしょうか?

もちろん予測が当たることはありません。

しかし、ここまでくると、ある程度の可能性を読むことは出来ます。

 

次回は、今年1年の金利の動向に起こる可能性を考えていくことにしましょう!

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