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建て替え、リフォーム、住み替え、どれにする?それぞれのメリットとデメリット

2022年03月04日

防火地域・狭小道路沿いの店舗併用住宅

「お風呂のお湯の出が悪い…」「玄関ドアが締まりにくい…」「もっと便利な場所に住みたい…」こういった、住まいに関する不満は長く住んでいると出てしまうものです。

そんなとき、思いつくのは「リフォーム」「建て替え」「住み替え」これらのワード。

現在住んでいる家を改修するリフォーム。
丸ごと建て替えてしまう建て替え。
住む場所を変える住み替え。

住まいの不満を抜本的に改善する可能性のあるこの3つの選択肢。
しかし、どの選択をすればよいのか分かりづらいものです。

本記事では、それぞれのメリット・デメリットについてお伝えします。
現在感じている不満や、予算、理想とする暮らしなどを総合的に検討して、どの手段を選ぶのか決めていきましょう。

コラムのポイント
・リフォームの「メリット・デメリット」がわかる
・建て替えの「メリット・デメリット」がわかる
・住み替えの「メリット・デメリット」がわかる
 

目次

「リフォーム」のメリット・デメリット

マンションリノベーション (2LDK)

>2LDKのマンションを最新設備・おしゃれな空間にリフォーム

最初にリフォームの特徴を解説します。

リフォームのメリット① 住み続けられる

リフォームの最大のメリットは、長年住み続けてきた愛着ある家に「住み続けられる」ことです。

配偶者や子供と過ごした家は、あらゆる場所に思い出が詰まっており、取り壊したり誰かの手に渡ることに抵抗を感じるでしょう。

リフォームであれば、壊したくない箇所を残して、不満を感じるところだけ改修することもできます。

リフォームのメリット② 費用が安い・工期が短い

他の2つの手段に比べると「費用が安く、工期が短い」のが特徴です。

リフォームの内容にもよりますが、基礎や柱・梁を動かさない分、工事の規模が小さくなり費用は抑えられ、工期も短くなります

工事完了後の生活費をしっかり確保できたり、工事期間中の仮住まいの時間を短くできるでしょう。

なお、リフォームにも適用される補助金があり、上手に利用すれば費用をさらに抑えられます。

リフォームのデメリット① 構造的な制約が生じる

基礎や柱・梁などの構造部材は耐震を考えると動かさないことが望ましいものもあり、構造的な視点から「間取りの変更に制約が生じる」ことがあります。

理想とする間取りがあっても、安全性や長期的な家の存続のためにあきらめる必要が生じる場合もあるでしょう。

リフォームのデメリット② 根本的な解決が難しい場合も

構造的な制約と関連して、例えば寒さへの対策や耐震性能の向上など「基本性能の向上を図るのが難しい」場合があります。

もし、できたとしても、技術的・材料的に高度なものを使用するため、リフォーム費用が高額になるでしょう。

抱えている不満を解消するためにはリフォームではなく、建て替えや住み替えの方が適している場合もあるでしょう。

「建て替え」のメリット・デメリット

完成な住宅街に建築された店舗併用住宅

>閑静な住宅街に建築された店舗併用住宅

続いて、建て替えのメリットとデメリットを紹介します。

建て替えのメリット① 不満の抜本的な解決が図れる

建て替えを行うと、家を構造部分から建築しなおすため「抱えている不満を根本から解決」できるでしょう。

間取りや内装、設備など、今まで住んでいた家での不満をピンポイントで対処できるので、住み心地が向上する可能性が高いです。

さらに、建て替え後は今まで住んでいた場所と同じところに住めるので、地域コミュニティの変更も生じず、変わらない人付き合いができます。

建て替えのメリット② 住宅ローンが使えるので金利が低い

建て替えの場合は住宅ローンが使えるので「低い金利で支払える」点も魅力です。

リフォームの場合は新築用のローンより金利が高くつきがち。

総額では高くなりますが、金利を減らせるのは嬉しい点です。

建て替えのデメリット① 費用が高額になる

住んでいた家を解体して、完全に新しい家にすると、新築の費用と解体費用がかかり「支払総額が大きく」なります。

さらに、仮住まいの家賃、引っ越し費用、諸費用がかかるので、家計へのインパクトが大きい選択です。

建て替えのデメリット② 工期が長い

引越し後に解体して新築すると「工期が長く」なり、半年前後の期間を仮住まいで過ごすことになります。

一時的な仮住まいを楽しめる場合はよいですが、仮住まいは設備や断熱などのグレードが落ちてしまうので、住み心地の面では不満を感じる場合もあるでしょう。

「住み替え」のメリット・デメリット

築60年の店舗併用住宅を耐震リフォーム

>築60年の店舗併用住宅を耐震リフォーム

最後に住み替えの特徴を紹介します。

住み替えのメリット① 住む場所の選択肢が増える

現在の住まい・土地を売却して住み替えると「住む場所の選択肢が増える」でしょう。

一戸建て・賃貸物件・分譲マンション、さらに都市部に住むのか田舎に住むのか、あらゆる選択を考えられます。

お住まいの土地に日当たりや眺望など不満を感じている場合は住み替えを選択してもよいでしょう。

住み替えのメリット② 選択肢によっては費用負担を減らせる

選択肢の多さは「お金の面でもメリット」になる場合があります。

物件を取得する場合は、建て替えと同じく住宅ローンを利用でき金利を抑えられます。

中古物件を購入してリフォームする場合は総費用を抑えられるでしょう。

さらに、賃貸物件に入居する場合は、今まで住んでいた建物・土地を売却することで手元に多くの資金を残せます。

なお、現在の住まいで住宅ローンが残っている場合は一括して返済する必要があるので注意しておきましょう。

住み替えのデメリット① 地域コミュニティが変化する

住み替えを行うと居住地域が変わるので「地域コミュニティが変化」します。

ご近所付き合いも始めからやり直すことになり、仲の良かった友人と物理的な距離が生じることも。

買い物、ゴミ出し、条例など、あらゆる点が変化するので馴染むまでに時間を要するでしょう。

住み替えのデメリット② 手間の負担が大きい

住み替えは「手間の負担が最も大きく」なります。

元々住んでいた土地・建物の売却、新居の契約や必要ならリフォームの手続き、転居に伴う公的機関への申請も生じます。

一時的なものとはいえ、負担が生じてしまうことは認識してください。

まとめ│リフォーム・建て替え・住み替えは熟考を

リフォームで美しく蘇ったお風呂

リフォームと建て替え、住み替えの選択肢についてメリットとデメリットを紹介しました。

どの選択肢にしても大きな費用負担が生じるので、特徴をよく掴んで後悔のないように。

リフォームをしたのに不満が残り、建て替えるといったもったいない選択になることもあるので、将来を見越した選択にしましょう。

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著者情報

五十嵐 照勝

五十嵐 照勝代表取締役社長

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ご家族だけで決められない事や資金計画を元に無理なく建築できる範囲を、永年蓄積された弊社の施工事例を基にお答えさせていただきます。お客様自身が『孫の代まで安心して暮らせる家』に末永くご満足いただけるよう、誠心誠意サポートいたします。

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