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住宅の基礎工事を解説│役割・種類・工程を勉強して長寿命な家を建てよう

2022年01月07日

丁寧な基礎工事で建てられた新居

「一戸建ての基礎工事って必要なの?」

「基礎工事ってどんなことをするの?」

これから家を建てる人の中には、こういった疑問を持つ人もいるでしょう。

結論からいうと、住宅の基礎工事は「絶対に必要でとても大切」です。

基礎がしっかりしていなければ地震に耐えられませんし、基礎があれば住宅の健康の敵である「湿気」「シロアリ」対策にもなります。

本記事を読んで、基礎工事がどんな役割を果たしているのか、どんな種類の基礎があるのかなど「建物の基礎」についての知識をつけていきましょう。

住宅基礎の役割

綺麗に仕上がる基礎

住宅の基礎は「建物の重さを効率的に地面に逃がす」こと、「湿気を建物に侵入させないこと」の2つの役割を持っています。

建物の重さを効率的に地面に逃がす

戸建て住宅は20~30トンもの重量を持っており、基礎があることで「効率的に重さを地面に逃がす」ことができ、建物の安定を図ることができます。

地震や台風のときに建物に荷重がかかったときも、基礎・地盤がしっかりしていることで不同沈下などを防ぎ、安心して暮らすことができます。

湿気を建物に侵入させない

木造住宅は湿気に弱く、建物を長持ちさせるためには「湿気を建物に侵入させない」ことが大事です。

基礎が立ち上がることで、地面と木材の間に空間が生まれて、雨が降って地面が濡れても木材が濡れることを防いでくれます。

地面との間にコンクリートの層があることで、木造住宅の大敵「シロアリ対策」にも役立ちます。

シロアリは湿気を好むので、コンクリートで防湿層ができていれば建物に上ってくる可能性を低減することができるからです。

基礎があることで地震にも湿気にも強い、長持ちする住宅を作ることができます。

住宅基礎の種類を確認

ベタ基礎工事の最中

住宅の基礎には「布基礎」「ベタ基礎」2つの種類があり、それぞれメリットとデメリットがあるので確認しましょう。

布基礎

布基礎は「柱・壁の直下にだけ基礎を作る」工法です。

柱や壁のない部分にはコンクリートを作らないので、材料代・型枠代・職人さんの手間賃を節約できます。

一方で基礎と基礎がつながっておらず、点で支持するため耐震性は低くなりがちです。

加えて基礎を作る箇所以外は土がむき出しになるので防湿・防シロアリの観点からも不安が残ります。

ベタ基礎

ベタ基礎は「建物を建てる範囲全体に基礎を作る工法」で、特徴は布基礎の正反対になります。

鉄筋・コンクリートを建築面積全体に広げるため、材料費も職人さんの手間代も布基礎に比べると高額になります。

一方で基礎全体が鉄筋とコンクリートで覆われるため、地震動など外力に大して面で支えられ高い強度を期待できます。

地面全体をコンクリートで覆うため、地面から湿気が出ず、シロアリの侵入経路も塞ぐことができます。

さらに高強度の基礎を求める場合は、基礎の幅を大きくしたり、鉄筋の直径が大きいものを使用すると高寿命につながるでしょう。

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基礎工事の工程を確認

コンクリート打設の最中

実際に基礎工事が行われるときの工程を確認してみましょう。

地縄出し

最初に、建物の形を認識するために土地に縄を張る「地縄出し」を行います。

多くの場合は地縄が基礎の外側部分を指します。

地縄出しは、基礎工事を行ううえでの目安となるほか、間取りや建物の配置を確定するためにも使われます。

駐車場の位置や庭の大きさ、お隣との境界までの広さなど、重要な指標となるので地縄の位置確定は慎重に行いましょう。

掘削・砕石・捨てコン

次に基礎を作る部分の「掘削」を行います。

基礎は一定の厚みではなく、四隅など部分的に深い場所もあります。

掘削が終わると基礎のコンクリートと地面のつなぎ目部分に「砕石」を入れて締め固め、地盤を安定させます。

砕石を入れ終わると地面を平らにするために「捨てコン」と呼ばれるコンクリートを設置します。

鉄筋・型枠・基礎打設

水平が取れるとやっと本格的な基礎工事に入ります。

建物を支持するための「鉄筋」を配置して、コンクリートを正確に作るための「型枠」を配置し、最後に「コンクリート」を入れて完成です。

住宅の基礎部分は建物が建つと見る機会が少なくなるので、建築のときには基礎工事の現場を見てみてくださいね。

基礎工事の前も大切

地盤調査を行う機械

基礎工事を高い精度で行っても、基礎の下にある地盤が弱くてはいけません。

一般的には「SWS(スウェーデン式サウンディング)試験」を行い、地盤の強弱、不同沈下を起こす層の有無を確認します。

何らかの対策が必要であることが判明すると、表層改良や杭工事など、様々な対策工法から選択して補強工事を行います。

基礎工事に入る前の地盤調査や補強も、住宅に長く住むために知識として知っておく必要があります。

まとめ

免震工法を採用した住宅

「基礎工事の役割・種類・工程」について解説しました。

住宅は一度建築すると長く住み続けるもので、そのためには基礎が大切です。

間取りや設備に目が行きがちですが、縁の下の力持ちにも目を向けてみましょう

アイホームズでは今回紹介した、地震やシロアリに強いベタ基礎の採用に加えて、液状化・地震に強い「免震工法(スーパージオ工法)」を使用しています。

近年、首都直下型地震や南海トラフ大地震など地震への不安が増えている中で、地震対策には大きな注目が集まっています。

建物の基礎や地震対策について疑問がある人は、お気軽にアイホームズへご相談ください。

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著者情報

五十嵐 照勝

五十嵐 照勝代表取締役社長

昭和43年創業時から、アイホームズは『孫の代まで安心して暮らせる家づくり』を信念としています。
ご家族だけで決められない事や資金計画を元に無理なく建築できる範囲を、永年蓄積された弊社の施工事例を基にお答えさせていただきます。お客様自身が『孫の代まで安心して暮らせる家』に末永くご満足いただけるよう、誠心誠意サポートいたします。

保有資格
  • 一級建築士

  • 1級建築施工管理技士

  • 1級土木施工管理技士

  • 宅地建物取引士

  • 不動産資産診断士

  • 不動産アドバイザー

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