その見積り、ちょっと待った!
家を建てる決意もした。
どんな家にしたいかのイメージもある。
「じゃ現場見学会を回ってみよう!」
・・・と、ここまではいいのですが、その次の段階でよくありがちな失敗が「見積りを取る」ことです。
回った会社全てに見積りを依頼するのは、ちょっと早過ぎます。
こういうお客さんは、住宅会社からすれば「適当にあしらわれる」タイプですね。
きちんと打合せが進んでいない段階では、見積りなど出しようがない。
出したとしても、大体の金額しか提示できません。
とりあえず、ここで1社、あっちで1社・・・という具合にあちこちから見積りを取って
「さぁ、比較」というのが一番良くないです。
住宅会社ではヒアリングに半日、実際に見積りを作るのに1~2日はかけています。
それなのに、お客さんがスケベ心を持って、あちこちの住宅会社を天秤にかけていたら、
営業マンだって最初からそれなりの見積りしか出してきません。
私がここで言いたいのは、見積りを取ること自体ではなく、
「見積りから住宅会社を選ぶのはやめよう」ということです。
大切なのは、タイミング。
「ここの工務店(ハウスメーカー)がよさそうだ」とある程度、目星を付けてから依頼すること。
あちこち見て回れば、第一印象や社長やスタッフの人柄、建てている家への感覚などで、
「ここが良さそう」とピンとくるところがあると思います。
その判断が正しいのかどうかを見極めるために、もう1~2社、見積りを取って比べてみる。
それが正しい相見積りの取り方だと思います。
とはいえ、家にかけられる費用をあらかじめきちんと設定しておき、
「ここだ!」という工務店だけで見積りをとることが、最も上手に交渉を進める手段であり、
「あれこれ迷って、結局家が建てられない」という状況に陥るのを防ぐ対策にもなります。
見積りの額から建てる家を決めるよりも、
「ウチの資金計画ではこの金額しか出せないので、この範囲で頑張っていただけますか?」
とお願いした方が、よいプランになりやすいです。
そして、肝心なのは、細目ではない、家の建設に関わる費用全体を眺めることです。
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