契約する前に確認しておきたい5つの質問 質問①「完成保証の準備はありますか?」
庭付きの一戸建てを建てたいというのは誰もが一度は夢見ることだと思います。
しかし、実際に家づくりをはじめると、
「どこの業者がいいだろう?」
「構造は何がいいの?」
「断熱材は何がいいの?」
「キッチンは何色にしよう?」
また、
「この営業マンに任せて大丈夫かな?他にもいい提案をしてくれる営業マンがいるのではないか?」
という多くの悩みに直面します。
特に、目の前の複数業者から一社を選び、「この住宅会社だったら大丈夫」という決断をして、
いざ契約を結ぶというときが一番不安になる時だと思います。
住宅業界は不透明なことが多いのです。
目の前にいる住宅会社がしっかりとした会社なのかどうかは、外面だけではわかりにくいのです。
良し悪しを判断するひとつの材料として、これからお話しをしていく質問をしてみてください。
質問① 『完成保証の準備はありますか?』
一般的に住まいを建てる際には施主様が住宅会社に数回に分けて、
住まいの代金の支払いをします。
工事が遅滞なく進み、当初の予定通りに住まいの引渡しを受けて、引越しをすることができた。
これは当然のお話です。
しかし、この当たり前と思うことが当たり前ではなくなってきたのが、いまの建設業界です。
もし、工事の途中で住宅会社が倒産をしても、それまでに支払った代金は戻ってきません。
ここで大事なことは、
住まいが完成するまでに、
住宅会社が倒産しても、第三者がそれを保証してくれるか?
ということです。
先日倒産した○○ハウスも注文住宅を年間1800棟くらいの施工をしていましたが、
突然の自己破産をしてしまいました。
そのときには着工中の現場が700棟以上もあり、既に工事代金を支払い済みのお客様ばかりでした。
また、契約はしたけれど着工待ちだった物件が800棟あったといいます。
○○ハウスは「円高還元で1.5%の工費値引き」という内容を約束するかわりに、
総工費の70%という入金を要求しました。
被害者の中には、銀行から借り入れたローン資金2千万円以上を支払った人もいます。
破産管財人の記者会見によると、
支払った工事代金の施主様への返金はたった20%程度。
工事代金だけ取られても新居はなし、建築続行には新たな資金が必要になります。
住まいの
「どういった間取りが使いやすいだろうか?」
「外壁はどの色にしようか?」
と、せっかく大事な時間を使い、家族みんなで決めて「ようやく着工だ」と思ったら会社が倒産。
倒産だけならまだマシ。7割ものお金を入金し、返ってこないということになれば、
違う会社で家を建てることもできません。
ローンを組んでいた方が再建築をすることになれば二重ローンになります。
だから『完成保証の準備はありますか』と必ず住宅会社さんに聞いてみて下さい。
完成保証さえあれば第三者機関の保証金を利用して、
最後まで工事を完成させることができる仕組みがあることを覚えておいてくださいね。
次回は質問②です。
では、また。
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