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なぜ、家の中に遊びの空間が必要なのでしょう?

2012年09月29日

今日は間取りについて考えてみましょう。

間取りも、子どもの成長に大きく影響します。

子どもの教育方針について、夫婦でよく話し合ってください。

結論が出たら、子ども部屋をどうするかを考えてください。

最も大事なことは、常に親子が物理的に会話できるような間取りにすることです。

ごともが何をやっているか全然分からない・・・。

また、快適な部屋だと、食事が済んだらすぐに子ども部屋に入ってしまう・・・。

こうならないよう、気をつけたいですね。

 

例えば、モデルハウスや、間取りプラン集。

そこにある子ども部屋は、明るくて日当りの良い、一番いい場所にあります。

皆さん、実はこれ、一番の問題点なんです。

本来、間取りは子ども中心ではなく、家族中心にしないといけません。

家族中心というと、まず何を思い浮かべますか?

それは“リビング”です。

このリビングに集まりやすいようにしないといけないのです。

自然とみんながそこに集まって来るような間取り。

それも各部屋から、自然に来られるような状態にしておく。

それに何よりもそこが快適でないとダメです。

暗くてジメジメしている部屋では、誰も寄りつきません。

 

皆さん、遊びの空間も必要です。

昔の家は、「遊びの空間」がありました。

土間や、長い廊下がありました。

廊下を行ったり来たり、また走ったりして、お父さんやお母さんに怒られた記憶はないですか?

これも、子どもにとってはいい遊びの空間だったんです。

また、屋根裏、縁の下、納戸が隠れ場だったり。

子どもなりに工夫して、いろんな所を遊び場にしていたんです。

 

それに比べて今の家は?

限られた予算、限られた広さなので、そういう遊びの空間が犠牲になっているんです。

「いかにたくさん部屋をとるか」

「いかに収納スペースをとるか」

それが優先され、子どもの遊ぶ場所がありません。

そのかわり、子ども部屋を広~くしているのです。

遊びの空間は、一見無駄なようですが、子どもの成長にとって非常に重要です。

それは大人も同じです。

一見、無駄な空間。

例えば、床の間とか廊下や縁側など。

これらはやっぱり精神的なゆとりを生む場だと思いませんか?

 

皆さん、次は気密性について。

最近は、気密性を重視した家がもてはやされていますよね。

夏涼しく、冬暖かいと快適に暮らせるからです。

しかし、問題があるんです。

それは、気配が感じられなくなるんです。

また、各部屋が快適ならそこに閉じこもってしまいます。

ある程度の気密性は、必要だと思います。

しかし、内と外の温度差が大きく、出入りするたび体に負担をかけることになります。

ですから、外へ出なくなります。

特に年配の方はそうです。

そうすると、地域との接触が減り、だんだん足腰が弱っていく。

それで、気密性もほどほどにしたほうがいいのではと思うんですか。

 

それから、テレビの問題。

朝、起きたら、すぐにテレビのスイッチを入れる。

食事の時も、テレビをつけっぱなしという家庭って、結構多いのでは。

テレビがついていたら話ができませんよね。

せっかく今日一日あった事を話そうと思っても、テレビがついていると誰も聞きません。

今の時代ですから、テレビを全く見ないというのは難しいでしょう。

しかし、せめて食事の時ぐらいは、テレビを消すことはできるのでは。

こういう努力も、子どもとの時間を増やすために、やってみてはいかがでしょうか。

 

なんのために家を建てるのか?

皆さん、よく考えてみて下さい。

「家を建てること」が目的ではないでしょう?

「健康で、楽しく家族が揃って生活する」

そのために、家を建てるんじゃないですか?

子どもが良い子に育つためには、どんな家にしたらいいだろうか?

それを考えた家づくりをしてくださいね。

 

では、また。

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