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古い家を売って新築の資金に・・・

2021年08月03日

皆さま、こんにちは。

五十嵐です。

 

以前、ご相談に来られた方(H様)からこういったご質問がありました。

「10年ほど前に私たち夫婦と子供1人で暮らすつもりで戸建てを建てました。

ところが、上の子の成長を見るうちに、もうひとり欲しくなったところ、

偶然にも双子の赤ちゃんを授かりました。

建てた当時は、十分な広さだと思っていた我が家が突然狭く感じるようになりました。

古い家を売って、新しく家を建てたいのですが、

その場合の資金計画は、どのような点に気をつけたら良いでしょうか?

プロの意見を聞かせて下さい。」

 

 

 

 

 

一人っ子のつもりで家を建てたところ、

3人のお子さんに恵まれ、確かにそれですと、やや狭く感じられるでしょうね。

敷地面積や構造上の問題で、増改築では追いつかないのであれば、

ご提案されている買い替えは有効な手段だと思います。

 

しかし、資金計画的には、H様が気にされている通り、

意外に厳しい面があるので気を付けて下さい。

まずはじめに、中古住宅がすぐに売れることをあてにしてしまい、

先走って購入に踏み切ってしまう資金計画はとても危険です。

 

銀行等によるH様のローン限度額査定も、

前のローンの残りも考慮したものになりますから、

必然的に融資額は目減りして、返済期間を長期に設定しても、

条件の悪いものになってしまいがちです。

 

旧住宅のつくりや状態から、ある程度予測はつくものですが、

売り手と買い手それぞれに都合がありますので、

「いついつまでに必ず買い手が見つかりますよ」と

お約束することは誰にもできません。

 

不動産屋に買い取りを依頼すると、こうしたリスクは回避できるのですが、

買い取りは市場価格の60%~70%程度に目減りするのが相場です。

 

旧住宅に住まいながら、貯金に励み、ある程度の頭金ができてから売って新しく建てよう!

というのが理想的ですが、その間にも旧住宅の資産価値は徐々に下がっていきますので、

大きな葛藤を抱えてしまいます。

 

あまりにも長期にわたるようですと、

売りに出す前に大掛かりなリフォームが必要になるかもしれません。

「土地は資産」という考えは、実はずいぶん前から破綻してしまっていて、

よほどの好条件にでも恵まれない限り、土地の値段は極端に下がらないまでも、

上がることは期待しない方が賢明です。

 

また固定資産税等がかかるので、目的もなく長期にわたって保有することは

出費にしか繋がらないです。

身内に金銭的な援助を相談できる方がいらっしゃれば良いのですが、

状況はやや厳しいです。

 

家の売却・購入には色々な手続きが必要ですので、

売買に詳しい専門家に相談するのが大切です。

 

工務店を母体とした弊社アイホームズでは、

不動産事業も営んでおります。

一級建築士・宅地建物取引士はもちろん、

税理士、行政書士、司法書士、土地家屋調査士が顧問として在籍しておりますので、

ご不安のある方は、どんなことでもお気軽にご相談ください。

 

アイホームズ/不動産事業部 → http://ihomes.tokyo/

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