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耐震等級3の家は地震に強い?等級だけでわからない本当に強い家づくり

2020年07月07日

耐震等級だけでわからない本当に強い家づくりについて解説

家づくりをする際に重要な「耐震性」。その指標「耐震等級」とはどのような基準なのか。耐震等級3なら地震に強い家と言えるのでしょうか?熊本地震などでもわかった耐震等級だけではわからない本当に地震に強い家にするために知っておくべきポイントをご紹介します。ぜひ今後の家づくりに参考にしてくださいね。

 

 

耐震等級とは?等級1~3の違いについて

以前、コラム:【免震住宅】地震に強い木造注文住宅を建てるには~気になる費用とメリット・デメリット」でもご耐震基準の3つの等級についてご説明しましたが、今回あらためて耐震等級についておさらいしておきましょう。

 

【等級1】建築基準法で定められている耐震基準と同程度の性能

阪神・淡路大震災相当の地震でも倒壊しない程度とされる建築基準法で定められたレベル(震度5強までの揺れなら無傷)

  • 数百年に一度程度の地震(震度6~7)で倒壊しないこと
  • 数十年に一度程度の地震(震度5)で損傷しないこと
  • 地震後は補修や建て替えが必要になる可能性がある(一般的な住宅の耐震性能)

 

【等級2】等級1の1.25倍の地震に耐えられる水準

病院や避難所となる建物の耐震程度とされるレベル(震度6弱までの揺れなら倒壊しないレベル)

  •  震度6~7の地震後でも、一定の補修をすれば住み続けることが可能


【等級3】等級1の
1.5倍の地震に耐えられる水準

消防署や警察署等の防災の拠点となる建物の耐震レベル(震度6強までの揺れなら倒壊しないレベル)

  • 震度6~7の地震後でも、少しの補修で住み続けることが可能

つまり、耐震等級1は、建築基準法の耐震基準です。一般住宅と同程度の水準で、最低限のレベルだと言えます。実際には地震で損傷をして相応の補修が必要になる可能性が高いので注意が必要です。

東京23区では、一般的に狭小地や3階建ての住宅が多いためや、間取りの制限などがあることで、耐震等級1~2の建物が多いのが現実です。しかし、住宅を新築・建て替えを検討するなら、今後、想定される大地震での被害を最小に抑えるためには、耐震等級3の住宅を基準にすることをおすすめします。

 

 

耐震等級3=地震に強い家なのか?

では、耐震等級が高い家は、すなわち地震に強い家を言えるのでしょうか?

実は、耐震等級が高いだけでは、地震に強い家とは言いきれないのが実際です。なぜかというと、地震に強いかどうかは、地盤×基礎×構造×設備×間取り、など様々な要素の組み合わせで決まってくるのです。

たとえば、もし耐震等級3の家を建てたとして、その土地の地盤が軟弱地盤、液状化現象が起きやすい場所であったらどうでしょうか?あるいは、その家が設計上は耐震等級3であっても、仮に施工時に何らかの問題が生じていたら耐震性は低下してしまいます。つまり、耐震等級3だから安心とは言い切れず、その住宅の実際の耐震性能を確認することが重要なのです。

 

 

耐震等級3の地震に強い家を建てる5つのポイント

家は地震や火災など、いざという時に大切な家族の身を守る安心できる場所でなければなりません。頑強な基礎、地震による液状化にも対応した地盤強化。さらには、耐震性や耐火性においてもトータルでみて地震に強い、安心して住める家づくりが必要です。

では、耐震等級3かつ地震に強い家を建てるには、どのようなポイントに留意すればよいのでしょうか?


①地震に強い家にするなら地盤強化から!

地震に強い家にするには、建物だけを考えていてはいけません。その家が建つ土地の地盤調査を行い、敷地環境、地盤の状態を正確に把握する必要があります。その地盤の状態に応じて適切な耐震設計を行い、確かな施工技術で十分な耐震性能が確保された家を建てる必要があるのです。

 

地盤調査

住まいを建てる前には、敷地の環境調査を徹底して行うことが重要です。例えばスウェーデン式サウンディング試験機などを用いて、しっかりとした地盤調査を行うとよいでしょう。

 

免震工法

地盤調査を行い現状を正確に把握したうえで、地震に強い家にするには、地盤強化対策を講じる必要があります。東京の城東地区(墨田区、葛飾区、荒川区、江東区、江戸川区)などは、地震によって地盤が液状化現象を起こす可能性があります。そのため、当社は、液状化対策に優れた免震工法「スーパージオ工法」により、地盤強化を行なっています。

スーパージオ工法とは、建物の重量と同等の土を取り除き、そこにスーパージオ材という軽量で強度の高い部材を敷き詰めて、地盤を軽量化して、建物を支える力を安定させる置き換え工法です。

熊本地震でも、軟弱地盤で周囲の建物が倒壊する中、スーパージオ工法で建てた家は全く無傷で家具も倒れずに済んだという報告もされており、その安全性が確認されました。東京での大地震にもスーパージオ工法で備えることができるのです。

スーパージオ工法で家を建てた方の口コミ情報などの詳細は、こちらのスーパージオ工法のコラムを参照してください。

 

スーパージオ工法の図解 地盤を取り除き、スーパージオ材を敷き詰め、家を建てるだけで地震でも建物が沈みにくくなる

 

 

②地震に強い家にするには布基礎でなくベタ基礎で

次に、高耐震・高耐久の基礎をつくる必要があります。日本の住宅の多くはこれまで布基礎と言われるコンクリートの立ち上がり部分のみが繋がっている基礎が採用されてきました。しかし、布基礎は、基礎の上に乗る住宅荷重をコンクリートの立ち上がり部分のみで支える構造になるため強度が高くありません。

地震に強い家にするには、基礎はベタ基礎にする必要があります。ベタ基礎とは、基礎の立ち上がりだけでなく、床面もコンクリートが打たれている基礎のことで、住宅の荷重を床面全体で受け止めて、面で支える構造になっています。面で支える方が荷重を分散できるので、布基礎よりベタ基礎のほうが耐震性が高いのです。

なお、ベタ基礎は湿気が建物まで上がらず、また、シロアリの被害も防ぎやすいメリットがあります。

 

 

③制震ダンパーで揺れを軽減

次に、建物を建てるには、事前に耐震設計をしっかりと行う必要があります。耐震設計をすることによって、

 

・横揺れ(建物に対し、平行にかかる力)

・縦揺れ(建物に対し、水力にかかる力)

・ねじれ(建物に対し、ねじてかかる力)

 

この3つの地震力に耐えられる耐震設計をしっかりと行う必要があります。

 

次に、耐震金具、制振装置を設置します。

制震金具

耐震金具は、地震の際に建物に強い力がかかっても、柱が土台や梁から離れたり、浮き上がったりしないように確実に接続する金具です。必要な場所に必要な金物を使用して、基礎、筋交い、土台、柱、梁を一体化します。

 

制振装置

さらに、安全を上回る安心をご提供するために、アイホームズでは、制振装置(制震ダンパー)標準で設置しています。

SSダンパー設置例

制震ダンパーは、建物の揺れを大幅に抑えて、建物の倒壊を防ぎます。阪神淡路大震災クラスの地震でも、建物の変形を半分程度に抑え、倒壊するリスクを軽減できます。制震ダンパーを使用することで、何度も繰り返される振動を吸収できます。メンテナンスも不要で半永久的に使用できます。

 

制震ダンパーを採用することで阪神淡路大震災クラスの地震でも揺れを半減させ損壊を防ぎます

 

④自分の家がどれくらい揺れるか実測できる耐震診断をする

耐震リフォームを行う際は、建物の実際の揺れを科学的に計測できる「早稲田式耐震診断」を実施しています。

早稲田式耐震診断の機材と診断報告書のサンプル

建物は常に地震発生時以外でも微細な振動を受けて、建物自体も振動しています。早稲田式耐震診断は、このような微細な地盤の振動と、それに起因する建物の振動を同時に計測することができます。そのデータを解析処理することで、家が実際にどのような地盤の揺れに対して、どのように建物が揺れているのかを実測することができるのです。

アイホームズでは、耐震リフォームを行う際は、全棟で、まず施工前に早稲田式耐震診断を行います。その上で、適切な耐震リフォーム設計を行い、耐震リフォームの施工後にも再度計測を行い、お引渡しする際に耐震診断書をお渡ししています。

 

⑤地震・液状化・免震保証があること

 

  • 地盤保証(10 年間) 最大3 億円
  • 液状化保証(10 年間)最大1 億円
  • 免震保証(10 年間)最大1 億円

 

当社では、スーパージオ工法によって強化した地盤に対して、最大3億円の保証を行っています。地盤保証が10年間で最大3億円、液状化保証が10年間で最大1億円、免震保証が10年間で最大1億円です。

 

このように、地震に強い家を建てるには、建物の構造のみならずまず地盤をしっかりと強化する必要があります。また、建物の耐震性はもとより、地震・液状化・免震保証などの保証制度があることによって、より安心できる地震に強い家を建てることができるのです。

 

 

東京城東地区で地震に強い家を建てるならアイホームズにご相談ください

家は、地震や火災など、いざという時に、家族の身を守る安心できる場所でなければなりません。

アイホームズの家は、木造4階まで・鉄骨5階建てまで、いずれも「免震工法」が標準仕様です。

アイホームズ「ひのき」シリーズは、頑強の基礎と地震による液状化にも対応した「免振工法」による皆様にご納得いただける「安全・安心の家」。構造材に「国産ひのき」を使用した、高気密・高断熱で耐震性や耐火性にも優れた「安くて良い家」です。

長期優良住宅、ゼロエネ(ZEH)対応、4階建てまで可能な30年間地盤保証3億円付き木造注文住宅「ひのき」は、東京で建てる地震に強い「最強」の注文住宅です。

東京で「地震に強い家を建てたい」というあなたの悩みを解決します。お気軽にアイホームズにご相談ください。

免震木造住宅ひのきの概要のご紹介

免震木造注文住宅「ひのき」シリーズを動画でも紹介していますのでぜひ参考にしてください。

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