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収納上手が地震対策上手

2020年03月05日

■収納方法で変わる安全性

皆さんこんにちは、中原です。

腰から下は引き出し、高いところは引き戸や耐震ラッチを

つけることで、収納家具としての地震対策はできます。

でも、それだけではありません。

収納家具の中の収納方法でも、地震対策があります。

 

もっとも単純な地震に備えた収納ポイントは、

高いところには重たいものや割れやすいものを置かない

ということです。

キッチンであれば、重たい鍋や大皿等は、

できる限り腰よりも低いところに収納します。

 

最近の流行のキッチンスタイルでは、

キッチン周りの開放感を求めて、

吊り戸棚等もつくらないケースが散見されるようになってきました。

地震のことを考えれば、良い傾向です。

 

もし吊り戸棚等を使うとしても、

現実の使用では高くて不便なので、

比較的使用頻度の低い物が置かれることになると思います。

それであれば、できる限り梱包や包装した状態で収納しておくと、

きっちり収納されて落ちにくくなり、

さらに落ちても飛散しにくくなるので、

地震対策になる使い方といえます。

 

このように、扉の形という物による地震対策のほかに、

収納方法という暮らし方の知恵でも

地震対策を進めることができます。

とくに割れやすい食器が収納されている食器棚の収納方法には、

次のような知恵があります。

例えば、皿等の積み重ね方や、コップの置き方によって、

地震時の食器の被害が大きく変わるのです。

 

 

■地震対策になる食器の置き方

ところで、皆さんは、どのように皿を重ねて収納していますか?

普通に考えれば、大きな皿から順に下から積み上げて

収納している人が多いと思います。

じつはそれよりもっと、地震対策になる重ね方があるのです。

それは、1番下に中皿を置き、その上に大きな皿を重ねる方法です。

 

小さい皿は、さらに大皿の上に置きます。

ちょっと不安定になるような印象がありますが、

地震の時に揺れが大きくなるのは、

皿の間に遊びがある場合です。

大皿の上で中皿が暴れ、中皿の上で小皿が暴れてしまいます。

 

中皿の上に大皿を置くことで、

皿と皿との間に遊びが少なくなります。

実際に重ねて実験をしても、倒れにくく、

飛散しにくい重ね方になります。

いちばん上の小皿は、大皿の中で動きますが、

それがちょうど揺れと反対側に動くことで、

まるで制震装置のようにエネルギーを吸収してくれる効果も

あるのです。

 

皿のほかにも、ガラスコップの置き方にもコツがあります。

じつは、コップの飲み口を下にして伏せて置くことが

不利になるのです。

もともとガラスコップは、日常の生活の中でも、

倒れにくくなるように考えられているものです。

そのために、重心ができる限り下になるように、

底の部分のガラスが厚くなっています。

 

このようなガラスコップでは、伏せて置くと

わざわざ倒れやすくするために置くことになってしまいます。

それはワイングラスも同様です。

とくにワイングラスは足が長くて上部が大きいので、

伏せて置きたくなります。

しかし、基本的にはワインを注いでも容易に倒れないよう、

脚部のガラスを厚くして設計してあります。

 

保管するときには空の状態となりますので、

なおさら伏せて置くのではなく普通に置いた方が安定するのです。

厳密に考えれば、細やかな形状やガラスの厚さによっても、

条件が変わることも考えられます。

その意味では絶妙なバランスの中にあることは間違いありません。

 

皿の重ね方1つをとっても、常識に思っていることとか、

直感的に考えることとは違うことが多いものです。

ちょっとした暮らしの知恵を知って、

こまめな地震対策をしておくことが重要です。

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