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邪魔をする家具と守ってくれる家具

2020年02月18日

■歩きだす家具

皆さんこんにちは、中原です。

転倒しそうな家具の配置は、

ケガ等の被害を想定しただけでは不十分なのです。

じつは避難経路になる出入り口に倒れてきても困ります。

 

たとえば、出入り口が開き戸になっているところに、

家具が倒れてしまえば開かなくなってしまいます。

避難しようと思っても、避難できない可能性があります。

廊下に収納家具を置くようなことは、やってはならないことです。

 

また、転倒しないような家具でも、出入り口をふさぐこともあります。

地震の揺れで、家具が歩きだして移動してしまうのです。

家具が歩きだすということが不思議に感じるかもしれませんが、

ローリング移動という現象です。

 

この現象を単純にイメージしていただくには、

紙相撲を考えてもらえれば分かりやすいかもしれません。

 

紙で作られた力士を乗せた土俵を、

指で叩けばまるで本物の相撲のように取組みを始めます。

指で叩いた振動が、紙の力士を動かしているのです。

 

地震の揺れによって家具の重心が揺さぶられ、

タイミングが合うと家具が歩いているように移動してしまいます。

キャスターが付いていなくても、

移動するので不思議に思うかもしれません。

 

転倒ではありませんから、ケガを負わせるような、

直接的な被害を生み出さないとしても、

想定しておかなければいけないことです。

 

 

■潜り込む家具

地震が起きたときには、

「出入り口戸を開けて避難経路を確保しろ」と言われますが、

現実の地震の最中ではそんな動作はとても困難です。

また、なによりも冷静さを失ってしまい、

いろいろなことを同時にこなせる状態でもありません。

 

とにかく、地震時にやらなければならないことは、

たった1つ、身の安全を確保することです。

 

そのために、これまでにも家具の転倒等を検証して、

家の中の安全な場所の確認をしてきました。

ここが安全であるという、場所が頭の中に刷り込まれていれば、

いざという時にも、行動に移せます。

 

そして、頑丈な家具の下に潜り込むというのは、

地震時の行動の鉄則中の鉄則です。

これ以上の対策はありません。

そうであれば、家具を選ぶ際にも、

デザインや価値と合わせて、

自分の身を守ってくれる家具であるのかを検証しておくことも

大事なことだと思います。

 

たとえば、テーブルは四方に足がついたものほど、

安定しているものはありません。

片側に大きな力が加わったときにも、

ひっくり返ることがないようなテーブルを選んでおくことです。

 

また、地震のときには、その潜り込んだテーブルも動きます。

テーブルの脚等も、つかみやすいものである方が理想的です。

 

さらにテーブルの下に逃げ込むときには、

椅子をどかさなければなりません。

重たい椅子よりも、少しでも軽い椅子にしておいた方が良いでしょう。

地震のときに暴れてぶつかってきても、

怪我をする可能性が低くなります。

 

かといって、キャスターが付いている椅子は暴れやすいので、

できれば地震対策された椅子にしておきたいものです。

 

とにかく、普段の生活の中では、

とても動かないと思っていたような家具でも、

地震のときには動くものだということを考えておくことです。

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