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重量鉄骨×免震工法で地震に強い最強の住宅を新築する

2020年01月09日

重量鉄骨

東京で住宅を新築するなら「地震に強い家」にしたいと考える方が多いでしょう。東京で地震に強い家を建てるなら5階建てまでの免震構造の「重量鉄骨住宅」による店舗併用住宅、二世帯住宅、共同住宅という選択肢があります。高層ビルやマンションにも使われる重量鉄骨の免震工法であれば、震度7でもテーブルの上のコップが倒れないレベルの耐震性能が期待できます。そこで、今回は「地震に強い重量鉄骨の住宅づくり」のポイントを徹底解説します。重量鉄骨と軽量鉄骨の違いやメリットデメリット、耐震性能や耐震・制震・免震工法の違いなどなどを解説します。ぜひ参考にしてください。

 

重量鉄骨とは?軽量鉄骨との違いは?

重量鉄骨とは、鋼材の柱の厚みが6mm以上鉄骨のことです。鋼材の「厚み」と鉄骨柱の「太さ」によって強度が変わります。

ラーメン構造 重量鉄鋼の施工風景

鉄骨住宅には、重量鉄骨と軽量鉄骨があります。一般的なハウスメーカーで使用する軽量鉄骨の柱は厚さ3.2㎜~4.3㎜ですが、当社で使用する重量鉄骨は9㎜以上の肉厚の柱を使用しており、軽量鉄骨と比べて約2倍~3倍の厚みがあります。また、柱の太さは、当社では200㎜角以上を使用しています。この柱の肉厚や太さはビルや高層マンションでも採用される頑強な鋼材です。また、都心の狭小地、狭小間口、変形地でも重量鉄骨なら敷地ぎりぎりの建築をしながら、大空間の確保が可能となります。

 

重量鉄骨と軽量鉄骨のメリットとデメリット比較

ではあらためて重量鉄骨と軽量鉄骨のメリットとデメリットを整理してみましょう。

 

重量鉄骨

軽量鉄骨

耐震性

柱が太く耐震性が高い

柱が細いので耐震性が劣る

損害保険料

地震・火災保険が
木造住宅より安い

地震・火災保険が
木造住宅より安い

建築コスト

軽量鉄骨より鋼材費が
かかるので高め

重量鉄骨より鋼材費が
少ないので安め

固定資産税

軽量鉄骨と同様

重量鉄骨と同様

スペース

柱の出っ張りが
室内に出てしまう

柱が室内に出ないので
すっきりした印象

重量鉄骨は、その鉄骨材が頑強であるため、マンションのように室内に柱の出っ張りがでてしまうことがありますが、重量鉄骨は高層建築でも使用される耐震性が確保できます。建築費は木造よりもかかりますが、損害保険料も木造住宅より安くなるなど、特に東京のような都市部の防火地域に適していると言えるでしょう。

 

耐震基準と耐震等級について

重量鉄骨の5階建ての施工風景

建築基準法は、必要最低限の耐震性を確保するための「耐震基準」を定めています。耐震基準は、等級が上がるほど耐震性能が高くなります。

【等級1】建築基準法が定める耐震基準と同程度の性能

阪神淡路大震災相当の震度で倒壊しない程度の建築基準法で定められたレベル(震度5強迄の揺れは無傷)

【等級2】等級1の1.25倍の震度に耐えられる水準

病院や避難所などの建物の耐震程度レベル(震度6弱迄の揺れは無傷)

【等級3】等級1の1.5倍の震度に耐えられる水準

消防署や警察署など防災拠点となる建物の耐震レベル(震度6強迄の揺れは無傷)

耐震等級は、構造が木造・鉄骨かは問われません。一般的に東京23区では、狭小地・変形地が多く間取りの制限も出てきますので、実際には耐震等級1~2の建物が多い傾向がありますが、首都直下地震で想定される震災被害を最小化するには、建築基準法に定められている耐震基準の1.5倍の地震にも耐えられる等級3の住宅を基準としたほうが望ましいと言えます

<関連資料>失敗しない家づくりブログ工法は耐震性と断熱性を重視して選ぶ

 

耐震、免震、制震の違いは?



地震の被害から家を守る対策には、耐震・制震・免震という考え方があります。

耐震とは「建物が揺れても耐えられる」こと。揺れても基礎や骨組み、壁などの構造で受け止めるようにすることです。費用面で大きな負担がかかりませんが、地震の揺れが直接建物に伝わり、地震の都度、建物に衝撃が繰り返し発生します。家具の転倒防止などの対策は必須となります。

制震とは、「建物の揺れを和らげる」こと。「制震パネル」「制振ダンパー」等を設置することで揺れを緩和し、構造物の劣化を避けます。制振装置は、家を建てた後でも設置できます。ただしどこに何台設置するかにより性能にばらつきが生じます。建物の耐震診断を行い、制震装置の適切な台数、設置場所を確認したうえで導入する必要があります。設置費用も50万円程度から数百万円程度になる場合があります。

免震とは、地震で「建物が揺れを伝えないようにする」こと。実験によると震度7程度の揺れでもテーブル上のコップが倒れないレベルの免震性能も可能です。ゴムやボールといった可動式の緩衝材となる「免震装置」を建物と基礎間に挟みこむ免震工法が必要です。

 

免震工法は、地盤強化を兼ねたスーパージオ工法といった優れた工法があります。建物全体の揺れをおさえ、液状化対策にも有効です。家具の転倒、建物の倒壊などの二次被害対策にも効果が期待できます。40坪の2階建て住宅の場合、数十万円程度の費用がかかりますが、安全安心のための費用として考えればコストパフォーマンスは高いと言えるでしょう。

なお、免震工法での免振対策は新築時に限られます。東京で住宅を新築する際には、後になり免震住宅にしておけばよかったと後悔しないよう事前に十分検討しておくことをおすすめします。

<関連資料>
家づくりコラムスーパージオ工法で地震に強い家を建てる|SG工法の家
一般社団法人 地盤対策協議会>スーパージオ工法とは

 

重量鉄骨住宅を建てるには、耐震・制震・免震のどの工法がいい?

耐震・制震・免震のどれが優れているかは一概には言えませんが、耐震性能は、免震>制震>耐震住宅の順番で高くなります。東日本大震災後は「重量鉄骨住宅を免震工法で建てたい」「できれば店舗兼住宅、二世帯住宅、共同住宅を建てたい」という相談が増えています。今後、東京で災害に強い3階建て以上の重量鉄骨住宅を建てるなら、免震構造を基本として、制震と耐震構造を組み合わせ、最大限の地震対策を講じることが求められていると言えます。

 

まとめ

東京都心で地震に強い家を建てるには、重量鉄骨×免震工法で、3階~5階建ての店舗兼用住宅、二世帯住宅、共同住宅を建てるという選択肢があります。

免震工法は、地震の揺れが建物に伝わらないように免震装置を設置し、建物が揺れない状態を創り出す高層ビルなどでも採用されている高度な技術です。東京では特に首都直下地震による液状化現象が発生するリスクが高いため、地盤改良も兼ねたスーパージオ工法がコストパフォーマンスが高いと言えます。

免震工法は新築時にしか対応できませんので、住居の建て替えなどで新築を検討する際には「あの時、免震住宅にしておけばよかった」と後悔のないように、地盤強化を兼ねた免震工法を基本として、建物には制震+耐震の考え方を組み合わせた総合的な対策を施すことで、地震に強い最強の住宅を建てる必要があります。

 

東京で重量鉄骨の免震住宅を建てるならアイホームズにご相談ください

家は、地震や火災など、いざという時に、家族の身を守る安心できる場所でなければなりません。アイホームズ/五十嵐繁勝工務店の家は、鉄骨5階建てまで、地盤のボーリング調査の結果を基にした「免震工法」が標準仕様です。

重量鉄骨の「たくみ」シリーズは、重量鉄骨と頑強な地盤と基礎により、「免震+液状化」にも対応した最強の免震住宅です。長期優良住宅、ゼロエネ(ZEH)対応、5階建てまで可能な30年間地盤保証3億円付き重量鉄骨住宅「たくみ」は、東京の防火地域で建てる地震や災害に強い「最強」の注文住宅です。

東京で「地震に強い家を建てたい!」というあなたの悩みを解決します。お気軽にアイホームズにご相談ください。
防火地域で3階建、重量鉄骨住宅。地震に強い、広い部屋がつくれる。間取りの自由度が高い。

なお、重量鉄骨住宅たくみシリーズについては、こちらの動画でもご紹介していますのでぜひご覧ください。

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