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「価格の3割はムダな流通コストで占められている」

2019年05月27日

皆さんこんにちは、五十嵐です。

 

一般にみなさんが家を買おうと思ったとき

真っ先に思い浮かべるのはどんなことでしょうか?

 

「広めのリビングで家族団らんを楽しみたい」

「広くはなくても庭でガーデニングを」

「風の通る気持ちよい家に住みたい」

「利便性のよい家、立地が一番」

 

10人いれば、そこには10組のライフスタイルがあります。

それぞれ新居に求めるものが違ってくるのは、当然のことです。

ただ、その10人が実際に購入を検討し始めたとき、

いちばん頭を悩ますのが資金の問題です。

 

自分で出せる(返せる)お金の範囲を睨みながら、

想像した理想の住宅からこれを削り、あれを省き、

「これだけは譲れない」というものを残し・・・・・・。

そのような取捨選択を繰り返し、実際の購入へと進む方がほとんどでしょう。

そこまでしてやっと手に入れた新居が、じつは3割も安い金額で建ってしまうと知ったら

皆さんはどう思いますか?

そのカラクリのひとつは、流通コストです。

 

工場出荷時から約2~3倍に高騰する現場の部材価格

 

実際、日本の家はムダにお金がかかりすぎるというのが現実です。

住宅を建てるための代表的なコストといえば工賃と材料費ですが、

ほかの先進国一般と比べてみれば明らかなように、

日本では材料費=部材の値段が問題といえます。

 

住宅建築に使われる材料の価格を調べてみると、

ヨーロッパなどでは住宅メーカーが提示する部材の最終価格は、

その部材の工場出荷時の1.4~1.6倍。

アメリカでは一律約1.3倍程度というのが業界のルールです。

ところが日本では、部材が工場を出てから建築現場にたどり着くまでに、

その値段が2~3倍程度にまで上がってしまうのが普通になっています。

 

もちろん、日本の住宅材料費が高騰してしまうのには理由があります。

それは流通過程で数多くの中継ぎの手を経由するからです。

そして、そこには住宅業界ならではの条件も絡んできます。

 

過去を振り返れば、住宅部材に限らず、長い間、メーカーがつくった商品が

消費者へ届けられるまでにいくつもの企業が介在するのは当たり前でした。

商品を効率的に流すためには、何段階かの卸や問屋といった存在が不可欠だったのです。

しかし、IT化の進展とともにいまや多くの業界でその常識は一変し、

いわゆる「中抜き」が進行しています。

その結果、さまざまな業界で流通コストが激減し、

それが商品の値段に反映されるという状況になっています。

では、なぜ住宅業界では同じことが起こらないのでしょうか。

 

その工務店は高コスト体質か?

 

住宅を建てるためには、地盤補強から始まって床、壁、天井、

さらには窓や屋根材などたくさんの部材が必要です。

その総数は一部では6万種にも達するとさえいわれます。

 

家は一生の買い物といいますし、材料や部品にはできるだけこだわりたい――――

建て主のそうした希望に応えるために、住宅メーカーや工務店は

この膨大な種類の部材を利用可能にするしくみを用意しました。

それが、流通過程に常時、多種多量の商品在庫を

確保しておくというシステムです。

そのため、住宅業界には多数の中間業者が必要だったのです。

 

もちろん、そこには別の理由もあります。

住宅工事を行う工務店などにとって、中間業者は非常に便利な存在なのです。

流通過程にこの中間業者がいることで、部材仕入れの代金を後払いにできたり、

工事進行に応じた臨機応変(見方によっては”場当たり的”)な

発注が可能になったりというメリットがあるのです。

しかし、中間企業が増えれば増えるだけ一つひとつの部材にかかる流通コストは嵩み、

それがそのまま住宅価格に上乗せされるのは当然です。

 

日本の住宅の高コスト体質は、このような従来からのしくみが

未だ存在し続けていることが原因となっています。

ただ、いくら都合がよいとはいえ、これで在庫を抱えなくて済むというのは、

作る側の都合にすぎません。

工法および部材を標準化することでも在庫の数を減らすことは可能です。

また、ITの普及にともなって、

工務店も日本全国の部材メーカーから直接商品を購入できる時代です。

住宅メーカーや工務店の中には、国内外を含め

部材を生産メーカーから直接仕入れる取り組みを始めるところもでてきました。

世界標準からみてコストのかかりすぎる材料費を、

甘んじて受け入れなければならない理由はもはやないといってもよいでしょう。

 

 

POINT

■日本の家にはムダな流通コストが上乗せされている

■部材の販売価格と工場出荷価格に差があまりなければ、価格の安い家が建てられる

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