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パートナー選びの鉄則

2018年05月09日

住宅展示場。

恐らくあなたが建てようと考えている住まいとは、

規模も予算もかけ離れていたことでしょう。

 

なぜなら、住宅展示場は『ファッションショー』のようなもの。

優秀なデザイナーが作り、トップモデルが着こなします。

 

イメージできましたか?

 

あなたは、舞台でスポットを浴びているような気になります。

こがれの舞台に上がり、皆から羨ましがられる存在です。

 

しかし、トップモデルのようなスタイルでしょうか?

また、あなたの服をトップデザイナーが手掛けてくれるのでしょうか?

あるいは、トップモデルがあなたに寄り添ってくれるでしょうか・・・?

 

夢が実現すれば嬉しいのですが、なかなかそうはいきませんよね。

実際には「現実」を直視するしかありません。

 

住宅展示場も多くの人が心を惹かれるように演出をしています。

建物だけでなく、家具や照明、外構に至るまで・・・。

しかし、見せる(魅せる)ためのもので、住むための家ではありません。

そこで料理を作り、着替えをして、掃除でもすれば実感もわきますが・・・。

 

住宅展示場で参考になるのは、最新の設備機器と動線くらいだとお考え下さい。

実際の生活シーンをイメージできる部分です。

では、あなたが家づくりを任せるパートナーは、

果たして住宅展示場で見つかるのでしょうか?

 

地震や台風に強い家?

日本は地震の多い国です。

住宅は快適性や使い勝手だけでなく、自然の猛威や外敵から

家族や財産を守る器でなければなりません。

 

そこでメーカー各社は様々な工夫を開発し、

「耐震設計のできた高規格住宅です!」と、懸命にPRします。

 

特に阪神淡路大震災で、在来工法の木造家屋が数多く倒壊したので、

大手ハウスメーカーはこぞって「木造住宅は地震に弱い」と宣伝してきました。

 

しかし、ビルや橋げたなどが倒壊しているのを見ても、

「鉄筋コンクリートだから地震に強い」と言いきれるのでしょうか?

倒壊したのは、耐震基準が穏やかで、ハウスメーカーの家が少なかった

昭和40年代以前に建てられた家や、違法な増築、建築基準法違反の

建物がほとんどでした。(私も現場に行きました)。

 

災害から一週間以上経って落ち着いた頃・・・

倒壊や焼失を免れた建物の写真を撮りに、数名のスタッフが現れます。

 

「阪神淡路の震災で実証された、○○ハウスの耐震性!!」

彼らが撮影した写真は衝撃的なカタログとなります。

 

あなたは、自宅が自然災害に遭っている最中に、

自分の家族や自宅にわき目も振らず駆けつけてくれる地元の業者と、

片付けが終わって、虚脱感に襲われた後に、証拠写真を撮りに来る企業の

どちらに、大切な家を建ててもらいたいと思うのでしょうか・・・?

 

科学で実証された耐震性能?!

木造で百年以上自然災害に耐えて立ち続けている家は数多くあります。

百年以上、現に使われているプレハブ住宅があるでしょうか?

 

私の父は大工の棟梁でした。

私は「3兄弟」の長男で、高校生の頃から、

現場のアルバイトを随分させられました。

私が手を出せるのは、「大工」ではなく「大工の手元」でした。

材料を運んだり、買ってきたり、片付けたり、清掃などです。

 

私は、「工法」より誰に(どこに)頼むかが重要だと知っています。

なぜなら、日本の住宅のほぼすべてが、

最終的には工務店や職人が造っているからです。

ハウスメーカーの家も、建築家が設計した家も例外はありません。

例外があるとしたら、セルフビルドで建てるログハウスくらいでしょう。

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