木造住宅が「火災と地震に弱い」は誤解
一般に、木造住宅は「火に弱い」と思われがちですが、実はそうでもありません。
木材は一定の厚みや太さがあれば、表面が焦げるだけでそれ以上はなかなか燃えません。
木材の表面が炭化することによって、木材が燃えにくくなるという性質が、
家を火事による倒壊から一定程度守ってくれるのです。
外壁材や設計の工夫などにより、防火性能もかつてに比べれば格段に上がっているといえます。
また、「木造住宅は地震に弱い」と思われている方も多いのではないでしょうか。
それも誤解です。
木造であっても鉄骨造であっても耐震性は数値で示されます。
建物を構成する材料が「木か鉄か」といったイメージが持つ感覚ではなく、
数値に着目してほしいのです。
耐震基準が1であれば、どんな工法であっても理論上の耐震強度は1なのです。
とはいえ、建築基準法は第1条に明記されているとおり、「最低の基準」を定めた法律です。
従って、建築基準法を守っただけでは、ゆとりある設計とは決していえません。
建物の性能を表す『住宅性能表示』制度。
これは、建物の各性能を全国共通の物差しで示すものです。
耐震性の基準で最高等級3を取るには、建築基準法が定める基準の
1.5倍の耐力を有する必要があります。
長期的にみて、このくらいの性能を有していれば、仮に将来、建築基準法の改正によって
求められる耐震性能が上がったとしても、新基準に対して遜色はないといえるでしょう。
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