「フラット35」はお得?
これから家を建てる方でしたら、
フラット35という住宅ローンを知らない方は少ないと思います。
その名の通り「35年固定金利」で国が制度を決めている住宅ローンです。
この「フラット35」の中にある『フラット35S』という住宅ローン金利の
引下げ幅が、今回拡大することになりました。
国の融資制度ですので、国が法律を定めて金利が引下げられます。
その拡大される引下げ幅は△0.3%。
つまり、これまでは「フラット35」の金利から△0.3%引下げられていたものが、
△0.6%引下げられることになるんです。
しかも、引下げ期間は最長で10年間(長期優良住宅等の場合)のままということです。
でも、△0.3%引下げと聞いても多くの方はあまりピンときませんよね。
そこで、どれくらいお得なのか!
計算してみました。
●3,000万円の借入の場合(金利1.37% 35年固定)
《今までの制度の場合》
1年目~10年目 1.07% 月々返済 85,667円
11年目~完済 1.37% 月々返済 88,780円
35年間の総返済金額 36,914,070円
《新制度の場合》
1年目~10年目 0.77% 月々返済 81,508円
11年目~完済 1.37% 月々返済 87,579円
35年間の総返済金額 36,054,731円
つまり、支払う利息が859,339円少なくなるということですね。
こちら側は何も変えていないのに、約86万円もお得になる!
すごいことだと思いませんか?
冷静に考えてみてください。
確かに昨年の4月から消費税が5%から8%に増税しました。
住宅の購入を考えている方にとってはすごいインパクトですよね。
3,000万円の建物だったら、3%増税されれば90万円の増税です。
でも今回、国が『フラット35S』の金利引下げ幅を拡大したことで、
それがほとんど帳消しになるんです。
もちろん、『フラット35S』が一番いい住宅ローンとは限りません。
メリット・デメリットは両方存在します。
どんな住宅ローンが自分にピッタリなのか、専門家に相談する必要はありますが、
検討候補の中に入れることはおすすめします。
しかも、「フラット35」の最低金利が1.6%を下回っています。
つまり、『フラット35S』を利用すれば、最初の10年間1%を下回ることになります。
もし、3,000万円の住宅ローンを組んで、
当初10年間に金利が1%の場合に支払う利息の合計は、約266万円。
この間に住宅ローン控除で減額される税金が約260万円。
住宅ローン控除を考慮すると、
当初10年は、ほとんど利息を支払わずにローンを組んでいる
ということになります。
住宅の購入をご検討するのであれば、金利が引下がっている今のうちかもしれませんね(^^)
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