狭小アパート建築でも不動産投資は可能|間取りや設備のポイントと業者選びのコツを解説
- 狭小地を所有しているけど活用方法に迷っている
- 狭小アパートで不動産投資はできるのか
狭小地や狭小アパートに関してこのようなお悩みをお持ちの方もいるのではないでしょうか。
こちらの記事では、狭小アパート建築のメリット・デメリット、人気物件にするための間取りや設備のポイントをご紹介します。
狭小アパートを建築してもらう業者を選ぶコツも解説しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
■ 利便性を求める都心部などでは、狭小アパートの需要が高く、十分な不動産投資物件として運用することが可能です。
■ 狭小アパートの入居は単身者に限定されるため、1人暮らしの質を高める設備を取り入れたり、プライバシー性や防犯性を高めたりすることが大切です。
■ 狭小地や狭小アパートの施工実績が豊富な業者に相談し、長期的な運用が見込めるアパートを建築しましょう。
目次
東京などの都心部では狭小アパート物件の需要がある
東京などの都心部では、狭小アパート物件の需要があります。
具体的には、次のような方からのニーズが高いです。
- 大学や専門学校などの学生
- 社会人の単身者
- 単身赴任の方
狭小アパートは、住まいの充実度よりも立地による利便性に重きを置いている一人暮らしの方から人気があります。
駅近や主要エリアに乗り換えなしで行けるなど、便利な立地であるほど人気なアパートになる可能性が高いです。
狭小アパートの建築実例からみる土地・建物面積
>準耐火木造2階建てワンルームロフト付アパート(墨田区東向島)
東京都墨田区に建築した、狭小アパートの建築実例をご紹介します。
- 間取り:木造2階建て 1Rロフト付(4戸)
- 敷地面積:67.0㎡ (20.26坪)
- 総工事床面積:99㎡ (29.94坪)
約20坪の狭小地に、床面積が約30坪の狭小アパートを建てた事例です。
アパートは4戸のため、1戸あたり25㎡(7坪)程度の広さがあります。
国土交通省によると、単身者が健康で文化的な住生活を送るのに問題のない広さである「最低居住面積水準」は25㎡ですので、建築時の目安にしてみてください。
建物の階数を3階・4階と増やせば、さらに部屋数を確保することができますし、20坪以下の狭小地でもアパート建築を検討できます。
狭小アパートを建築するメリット
狭小アパートを建築するメリットをご紹介します。
狭くても立地が良ければ家賃を高めにできる
狭小アパートは1部屋あたりの面積が狭いため、相場よりも家賃を安めに設定することが一般的です。
しかし、駅が近くて利便性が高いなどの付加価値があることで、相場と同等またはそれ以上の家賃で、入居者を募集できるケースもあります。
そのため、狭小アパートでも立地などの条件次第では、十分な不動産投資物件として運用することが可能です。
狭小地や変形地を活かした建築ができる
狭小アパートなら、狭小地や変形地を活かした建築が可能です。
東京の都心部などでは、20坪台の狭小地や細長い変形地などが多く見られ、うまく活用できていない事例も少なくありません。
狭小地や変形地は相場よりも価格が低いため、土地の購入費用が抑えられるケースもあります。
固定資産税・都市計画税が抑えられる
狭小アパートを建てることで、固定資産税や都市計画税の納税額を抑えることができます。
建物は床面積、土地は敷地面積に対して課税されるため、面積が小さな狭小アパートは固定資産税と都市計画税に対するメリットが大きいです。
これらは毎年課される税金のため、負担を大きく軽減することができます。
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狭小アパートを建築するデメリット
狭小アパートを建築するデメリットをご紹介します。
入居者が入れ替わりやすい
狭小アパートは、学生や社会人などの単身者に需要が高いため、入居者が入れ替わりやすいです。
単身者の入居期間は2~4年程度が平均的であり、学生は卒業のタイミング、社会人は収入やライフスタイルの変化によって引っ越しを検討します。
しかし、ライフスタイルの変化に対応しにくい狭小アパートは、2年未満で退去になる事例も珍しくありません。
建築費や修繕費が割高になるケースも
狭小アパートは建築費や修繕費が割高になる可能性があります。
なぜなら、狭小地への建築は敷地内への駐車や資材の保管が難しく、プラスαの費用がかかりやすいからです。
重機が入りにくいため特殊な工事になったり、資材運搬時に交通整備が必要になるケースも少なくありません。
また、入居者の入れ替わりが多いとクリーニングやリフォームの回数も増えるため、建築後の費用も割高になります。
需要が低下する可能性がある
建築時は狭小アパートの需要があるエリアでも、周辺環境の変化などにより需要が低下するリスクは避けられません。
需要が低くなると空室率も高まるため、賃下げにつながって経営が難しくなる可能性もあります。
長期的な運用方法や売却のタイミングなどをプロに相談し、最適な土地活用の仕方を検討しましょう。
人気の狭小アパート物件にするための間取りや設備のポイント
狭小アパート物件でこだわるべき間取りや設備のポイントをご紹介します。
①狭さをカバーする利便性や機能性を確保する
面積の狭さをカバーする利便性や機能性を確保した空間づくりにこだわりましょう。
例えば、次のような設備は人気が高いです。
- 独立洗面台
- 広々としたクローゼットや玄関収納
- スマートキー
- エアコン・照明完備
- 浴室換気乾燥機
狭小アパートでも、洗濯機は室内置きにするなど、暮らしの質を下げないための工夫も必要です。
②プライバシー性や防犯性を高める
狭小アパートは単身で暮らす方が大多数を占めるため、プライバシー性や防犯性の向上もポイントです。
次のような工夫を取り入れることをおすすめします。
- TVモニター付インターフォン
- エントランスオートロック
- 防犯カメラ
必要以上に大きな窓をつけないことや、隣室の音が気にならないように防音性を高めるなど、基本的な対策も行いましょう。
③狭小アパートでもバス・トイレ別がスタンダード
狭小アパートは1戸あたりの面積が限られるため、バス・トイレ一体型のユニットバスを検討される方もいると思いますがおすすめしません。
なぜなら、バス・トイレが一体なだけで検索条件から外されるケースがあるほど、現在では別々の間取りが主流になっているからです。
特に女性をターゲットにした狭小住宅の場合、重要度が高い項目ですので、意識して間取りを検討しましょう。
④無料の高速インターネット回線を完備する
現代の暮らしでは、ネット環境が整った住まいが必要不可欠です。
アパートなどの賃貸住宅でも同様のことが言えるため、可能であれば無料で利用できる高速インターネット回線を完備することをおすすめします。
入居当日から、難しい手続きや操作をしなくてもネットがつながる環境は、入居者にとってうれしいポイントです。
⑤宅配ボックスなど単身者が暮らしやすい設備をつける
狭小アパートでは単身者にターゲットを絞り込めるため、1人暮らしの方が便利と感じる設備を取り入れましょう。
具体的には、入居者が不在のときにも荷物が受け取れる「宅配ボックス」などが挙げられます。
間取りに関しても、扉で仕切られていたり長い廊下があったりする空間ではなく、単身者が暮らしやすい効率的な動線を意識してみてくださいね。
⑥ニーズに合わせた付加価値をつける
ニーズに合わせた付加価値を付けることもポイントです。
例えば、次のようなアイデアがあります。
- 楽器演奏やネット配信がしやすい防音性が高い部屋をつくる
- ペットも暮らしやすい物件にする
- 壁紙や床材などにこだわったデザイナーズ物件にする
- テレワーク用の造作デスク・棚を施工する
どのような方からの需要があるかをリサーチして、アパート建築に取り入れることが大切です。
狭小アパートを建築してもらう業者の選びのコツ
狭小アパートは、一般的なアパート建築と異なる面もあるため、業者選びが大切です。
狭小地への実績が豊富な会社なら、資材の管理や運搬などのノウハウがあるため、効率的かつ無駄な費用をかけずに建築することができます。
業者選びの際は、事前に狭小地や狭小アパートの施工事例をチェックしてみてくださいね。
まとめ
狭小アパートでも、都心部などの利便性の高いエリアでは需要があります。
所有する狭小地を有効活用できる1つの方法のため、不動産投資を考えている方はぜひ狭小アパート建築も検討してみてください。
単身者のニーズに合ったアパートを建築してくれるような、狭小アパートの施工実績が豊富な住宅会社に相談しましょう。
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狭小地への施工実績も豊富であり、アパートの新築・建て替え・リフォームいずれも対応可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください。
株式会社 アイホームズ
FAX:03-3613-6149
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