日当たりが悪い家でも快適な暮らしを実現|日当たりが悪い部屋を明るくする11の工夫
「日当たりが悪い家では快適に暮らせないかも」と不安に感じている方はいませんか。
都内などでは、住宅や建物が密集していて日当たりが見込めない土地も多いですよね。
そこで今回は、建築時にできる日当たりが悪い家を明るく快適にする工夫をご紹介します。
日当たりが悪い土地でも、快適で居心地の良い家にすることはできますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
■ 日当たりが悪い家は暗い・寒い・ジメジメしやすいなどのデメリットがあり、暮らしにくさを感じる可能性があります。
■ 間取りや窓の配置、設備や性能などの工夫をして、日当たりが悪い家を快適にすることは可能です。
■ 様々な方法で日当たりの悪さを改善してくれるような、設計力があり施工実績が豊富な住宅会社に家づくりを依頼しましょう。
目次
日当たりが悪い家のデメリット・問題点
まずは、日当たりが悪い家のデメリットや問題点をご紹介します。
一日中暗くて生活しにくい
日当たりが悪い家だと、一日中部屋の中が暗いため暮らしにくいと感じることがあります。
キッチンでの料理やテレワーク時などに細かな手作業がしにくく、ストレスになるかもしれません。
また、朝や昼でも暗い部屋の中にいると、日射による時間の感覚がつかみにくい点もデメリットです。
昼間でも日差しが入らず寒い
日当たりが悪い家は昼間でも日差しが入らないため、日当たりが良い家と比べて寒いです。
冬場でも上手に日差しを取り入れることによって室温を上げることが可能ですが、日が入らない場合は暖房器具に頼るしかありません。
暗い部屋は視覚的にも寒さを感じやすいため、快適に過ごせるような対策が必要です。
湿気が溜まってカビが生えやすくなる
日当たりが悪い家は湿気がこもりやすいため、カビが生えるリスクが高まります。
ただし、日当たりが悪いからと言ってカビが生えやすくなるわけではありません。
日当たりが悪い家は隣家との距離が近いケースが多いため、風通しの悪さから湿気がこもりやすくなっているのです。
湿気を逃がすための換気の工夫は後ほどご紹介します。
光熱費がかかりやすくなる
日当たりが悪い家は、日中も電気や暖房器具をつけるケースが多いため、冬場の暖房費がかかりやすいです。
そもそも冬場は光熱費がかかりやすい季節ですが、日当たりが悪い家ではさらに高くなるかもしれません。
太陽光発電システムを取り入れたり、住まいの気密性・断熱性を高めたりして、光熱費を抑えられるよう工夫することをおすすめします。
前の家との距離が近くて圧迫感を感じる
日当たりが悪い家は、隣家との距離が近いケースが多いです。
そのため、窓から外を見たりバルコニーや庭に出たときに、圧迫感を感じるかもしれません。
目の前に家があると目線が抜けないため、室内が狭く感じる可能性もあります。
健康に悪影響を及ぼすケースも
日当たりが悪い家は、健康に対して次のような悪影響を及ぼすリスクもあります。
- 暗い中での作業による視力低下
- 体内時計が狂って睡眠不足になりやすい
- 気分が落ち込みやすくなる
- カルシウム不足になる
日当たりの悪い家にずっといると、自律神経や体内時計を整える効果がある「日光浴」ができません。
また、紫外線を浴びることもないため、カルシウム不足を防ぐビタミンDの生成も妨げてしまいます。
特に、在宅ワークなどで1日中家にいる方は注意が必要です。
日当たりが悪い家はメリットもある
日当たりが悪い家ならではのメリットを確認しましょう。
夏場は日差しが遮られるため涼しい
日当たりが悪い家は、夏場は比較的快適に過ごせる可能性が高いです。
周囲の建物などで日差しが遮られるため、太陽光の熱による室温の上昇が少ないことが理由として挙げられます。
日当たりが良い家と比べて、夏場の冷房費を抑えられるケースも少なくありません。
眩しくないので作業に集中できる
日当たりが悪い家は直射日光が入らないため、眩しくありません。
日差しが強い日でも窓やカーテンを開けながら、集中してテレワークしたり趣味を楽しんだりできます。
照明でご自身に合った明るさに調整できるので、作業の環境を整えやすいです。
家具や床が焼けにくい
日当たりが悪い家は、室内に強い日差しが入らないため、家具や床が焼けにくい点はメリットです。
特に天然木の家具や床は、焼けて変色しやすいため、場所によって色が違くなるケースも少なくありません。
直射日光が当たらない部屋なら、本来の木の色味を長く楽しむことができます。
土地の価格が安いケースもある
日当たりが悪い土地は、日当たりの良い土地と比べて価格が安い事例もあります。
一般的に、採光を確保しにくい北道路の土地は、南道路の土地よりも低価格に設定されることが多いです。
また、日当たりが悪くて売れ残っている場合、一般的な土地よりも値引きしてもらえる可能性が高まります。
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日当たりが悪い家・部屋を明るく快適にする11の工夫
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日当たりが悪い家や部屋を、明るくて快適な空間にする工夫をご紹介します。
①障害物がない方角に大きな窓をつける
建物などの障害物が立っていない方角に窓をつける方法です。
障害物がない箇所に窓をつけることで、日差しを取り込むことができ、視線的にも抜けができるため開放的に感じます。
北側の窓は直射日光が入りませんが、ある程度の明るさは確保することが可能です。
南側や西側に大きな窓をつけると、眩しさや暑さなどの問題が出るケースもあるため、断熱性の高いサッシや遮光性の高いカーテンなどを検討してみてくださいね。
②高窓や吹き抜けの窓で上から光を取り込む
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部屋の高い位置に窓をつけて、空間の上部から明るい日差しを取り込みましょう。
壁の上部に施工する高窓や吹き抜けの窓などがおすすめです。
隣家に日差しを遮られてしまう家でも、窓の位置を工夫することで最高を確保できるケースもあります。
③薄手のカーテンや型ガラスを採用する
日当たりが悪い家では、薄手のカーテンや型ガラスを採用することをおすすめします。
厚手のカーテンは外から室内が見えにくく、遮熱できるなどのメリットがありますが、遮光性も高い商品が多いからです。
薄手のカーテンなら光を通しやすいですし、型ガラスならカーテンを閉めなくても外からの視線が気になりません。
少量の日差しを効果的に室内に届けられるように、窓やカーテンも工夫してみてくださいね。
④メインの居住スペースを二階に配置する
日差しが入りやすい二階にLDKなどのメインの居住スペースを配置することで、日当たりが良くなるケースがあります。
一階や庭は日当たりが悪い家でも、二階の高さなら日差しが届く家が意外と多いです。
日中に家族が集まるLDKなど、明るくしたい空間を二階に配置することで快適な部屋をつくることができます。
ただし、動線的な不便さを感じるケースもありますので、具体的な生活イメージを持って検討してみてくださいね。
<関連コラム>
・1階ガレージ・2階住居の間取り実例を紹介|メリット・デメリット、注意点など解説
⑤明るい色の内装を採用する
日当たりが悪い家では、どんよりと重たい雰囲気になりやすいため、明るい色の内装材をおすすめします。
特に白系の内装材で部屋をコーディネートすると、光を反射するため明るく感じますし、視覚的にも広く見せることが可能です。
同じ木目でも明るめにしたり、暗めなアクセントカラーは範囲を狭めるなどの工夫を取り入れてみましょう。
⑥光沢感のあるキッチン・ドアなどを取り入れる
光沢感のあるキッチンやドアを取り入れることで、光が反射して空間を明るく見せることが可能です。
ステンレスなどの光沢感のある素材も、鏡のような効果をもたらします。
アイランドキッチンのような周りを壁で囲まないキッチンなら、特に効果を感じやすいため試してみてくださいね。
⑦調光調色機能がついた照明を選ぶ
電気を点ける時間が長くなりがちな日当たりが悪い家では、調光調色機能がついた照明を選ぶことをおすすめします。
調光調色機能付き照明は、時間やシーンに合わせて光量や色を変えることができるため利便性が高いです。
日中の作業には「昼白色」と呼ばれる白い光、夜のゆったり過ごしたいときはオレンジ系の「電球色」など、使い分けることで快適にくらすことができます。
⑧手元を照らす照明を採用する
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キッチンやダイニング、ワークスペースには手元灯を採用することをおすすめします。
日中に「部屋全体の電気を点けるほど暗くはないけど手元は見づらい」というタイミングで、手元灯は活躍します。
様々なデザインの手元灯がありますので、内装デザインと合うおしゃれな器具を探してみてくださいね。
⑨効率の良い換気システムを採用する
日当たりが悪い家は風通しが悪くなりやすいため、空気の入れ替えをして湿気を逃がすことが大切です。
周りが建物で囲まれていると、窓を開けても採風が確保できないケースが多いので、効率の良い換気システムを採用しましょう。
機械の力で給気・排気する「第一種換気システム」なら、計画的に室内の換気ができます。
より省エネ性を高めたいなら、熱を再利用できる「熱交換型」などもありますので、コストパフォーマンスを考えながら選んでみてくださいね。
⑩調湿効果のある内装材を取り入れる
日当たりが悪い家のジメジメした空気には、調湿効果のある内装材がおすすめです。
天然木や漆喰、珪藻土などの内装材には調湿効果があり、室内の湿度を整えてくれます。
調湿機能を持ったデザイン性の高いタイルなどもありますので、お住まいに合った内装材を採用しましょう。
⑪高気密高断熱住宅+高効率な暖房設備
暖房をつける時間が長くなりがちな日当たりが悪い家は、高気密高断熱住宅に高効率な暖房設備を施工することがポイントです。
高気密・高断熱な熱が逃げない家を建て、高性能な暖房設備を採用することで、すぐに家の中が暖まって室温を保ちやすくなります。
少ないエネルギーで室内を暖めることができれば、毎月の暖房費を抑えることも可能です。
<関連コラム>
・断熱性の高い住宅とは?メリットとデメリットを知ろう
まとめ
日当たりが悪い家でも、工夫次第では快適で居心地の良い住まいをつくることができます。
間取りや窓の配置、設備や性能など様々なアプローチから対策してくれるような、設計力のある住宅会社を選んでくださいね。
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