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日本の大工はすごい!

2013年03月26日

「日本の職人技はすごい」

とよく聞きますが、建築に携わっていると、『本当だなぁ』としみじみと実感します。

 

たとえば、法隆寺。

世界最古の木造建築と言われ、一説によると、建築から1300年ほど経過しているそうですが、

木造建築がそれほど長い年月建っていられるのは信じられないことです。

でも、これを古代の職人がどのように考えて建てたのか。

実はそれを完全に理解している人はいないそうです。

失われて久しい伝統技術なんですね。

昔の建築は、今のように、鉄筋コンクリートで造って、アンカーで繋ぐという仕組みではなく、

木と木を組み合わせてただ載せているだけなんです。

それでもずれたり、倒れたりはしません。

力学的に見ても理にかなった構造をしているわけですが、

それを1300年前の職人が造ったというのは、日本の誇りでしょう。

 

法隆寺に限らず、日本には優れた建築がいつの時代にも造られてきました。

世界遺産になった白川郷の合掌造りは、雪深い山国にあって築400年にもなる家が

あるほどですが、クギ1本使わず、自然素材だけで、あそこまで立派で丈夫な家を建てています。

名もなき大工がそうしたことを考え、何百年も耐えられる家を平気で建てているわけです。

そう考えると、本当に驚嘆しませんか?

 

もちろん、法隆寺などは国家規模プロジェクトですから、建設当初から今に至るまで、

莫大な費用がかかっており、改修を続けながら保っているので、長持ちするのは当然だとも言えます。

 

白川郷の合掌造りは民家ですが、それでも数十年に一度は、

屋根の萱を葺き替えなければなりません。

でも、そうやって手を入れていけば、木造建築は長い年月でも保つことができるのです。

木は、軽くてしなやかでありながら強度があって、さらに加工しやすいという性質を持っています。

こんな素材は他にはないと言っていいでしょう。

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