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建替えか、リフォームか。

2021年06月25日

こんにちは、五十嵐です。

今週は雨の日が多かったですね。

除湿機が大活躍しているご家庭も多いのではないでしょうか。

梅雨明けの爽快な青空が待ち遠しいですね。

 

さて、今回は「建替えか、リフォームか」についてお話しいたします。

家を建替えて新築にするか、それともリフォームをしてそのまま暮らすか、

考えている方はいらっしゃるかと思います。

建替えではゼロからなので全てを自分たちの自由に設計でき、

設備も新しく快適に暮らせそうですが、リフォームと比べるとお金がかかるので、

必要最低限のリフォームで済ませるのも良い気がします。

 

建替えとリフォーム、それぞれのメリット・デメリットを整理して、

どちらの方が長い目で見て本当にお得なのかをチェックしていきましょう。

 

●リフォームのメリット

①建替えより安い

建替えの場合、解体費用も必要で、

どうしても2000~3000万円くらい必要になってきます。

リフォームの場合は、どこまでやるかによりますが、

屋根や外壁の塗装、キッチンやトイレを新しくするなら

1000万円くらいで納めることも十分可能なので、費用重視ならリフォームが有利です。

 

しかし、さらにお風呂の入れ替え、間取り変更、

耐震性や断熱性も確保したいとなると、

建替えとさほど変わらない金額になることもあります。

また、ローンの場合、審査が厳しかったり、金利が高かったりするので、

ご予算と相談しながら工事範囲や優先順位を決めていくことが大切です。

 

②引越しが不要

大掛かりなリフォームの場合は、引越しが必要ですが、リフォームの内容によっては、

暮らしながら工事をしてもらう事が可能です。(気は使ってしまうと思いますが)

建替えの場合は、必ず引越しをし、半年くらいは仮住まいをするので、

引越し費用、アパート家賃、荷物の整理も必要です。

 

 

●リフォームのデメリット

①将来の修理費用

仮にリフォームで外装や内装をキレイにしたり、トイレやキッチンなどの

設備を新しくしても、目に見えない床下、壁の中、天井裏もそうですが、

構造躯体や断熱材、下地などの劣化はそのままなので、

遠くない将来に修理費用が必要になる可能性があります。

 

実際に、これまでたくさんのリフォームをお手伝いさせていただきましたが、

外壁を剥がすと柱が腐っていたり、断熱材がずり落ちていたり、

床下はシロアリ被害で土台がボソボソで、

急遽大掛かりなリフォーム工事に発展したことは何回もございます。

 

外壁だけを綺麗にするリフォームですと、

見た目は綺麗になりますが、家の寿命が伸びるわけではありません。

ですから、また後から修理費用が必要になるかもしれないことも考慮した上で、

無理のない予算でどこまでを工事できるのか判断するようにしましょう。

 

②バリアフリーの範囲

リフォームの目的にもよりますが、昔の家はドアの下部分に段差があり、

そこを解消したい場合に完全にバリアフリーにできなかったり、

ドアを引き戸にしたい場合も叶えられないことがあり、

解消したい肝心な部分がそのままのリフォームになってしまう可能性があります。

 

 

 

 

 

 

また、家の中での温度変化をいかに小さくするか、

つまり「温度のバリアフリー化」が大切ですが、リフォームだと完全には難しかったりします。

 

それにより、玄関・廊下・トイレ・脱衣室が寒いとなり、

ヒートショックを引き起こしてしまうリスクを残してしまいます。

地域やどこまでリフォームするかにもよりますが、

老後を安心して暮らしたいという方は、慎重に検討しましょう。

 

 

●建替えのメリット

①メンテナンスが当分ない

使う材料によっては30年くらいメンテナンスフリーだったり、

どこか不具合があっても保険やアフター保証で直せることが多かったりします。

構造・防水などは、最低でも10年の保証付で、

30年・60年の長期保証を打ち出している住宅会社もあります。

(ちなみにアイホームズの場合は、住宅長期保証60年、

免震1億円・液状化1億円・地盤保証3億円の10年保証付です。(延長可))

 

 

 

 

また、屋根材や外壁材もメーカー保証があったりするので、

リフォームと比べると当面のメンテナンスコストは抑えられます。

急な出費をあまり考えなくてよい部分、構造や耐震面の強さに関しては

安心できるメリットの一つと思います。

 

②バリアフリーで安心

建替えの場合、床に段差をつくらないように施工でき、

最初から引き戸にすることもできます。

今どきの引き戸は上吊りタイプが多く、

下のレールがないので掃除をしやすいメリットがあります。

 

 

 

 

 

さらに、高気密高断熱の家を建てることで、

家中どこにいても同じ温度に近くなります。

ヒートショックのリスクを減らし、快適な暮らしを実現できます。

 

 

●建替えのデメリット

①リフォームより高い

解体費用・諸経費・引越し代・仮住まい費用など含めると、

3000万円くらいは必要になってきます。

ただ、最初の費用が高いだけで、性能や使っている素材が良ければ、

電気代などの光熱費やメンテナンス費用も必要最低限に抑えられます。

 

また、間取りやデザインも自由なので、価値と価格で考えた場合、

一概にリフォームより高いとは言えないはずです。

 

それから、他のリフォームローンと比べて、

利息が圧倒的に低い住宅ローンを使えます。

今田と住宅ローン減税で10年、13年の間隔で、

毎年20万円前後のお金が返ってくる制度もあるので、

新築にすることでお金の恩恵も大きかったりします。

 

 

「建替えか、リフォームか」は、今後の人生プランにおいて、

ご自身の年齢や家族構成、今後どれくらいその家に住みたいか、

どれくらいの予算で考えているかなど、価値観も含めいろんな要素が関わってきます。

 

ですので、単純に

「こっちの方がメリットが多いから」

「こっちの方が安いから」

などと簡単に決められるものではありません。

 

一度、メリット・デメリットを家族で整理し、

地域の工務店やリフォーム会社に現地確認をしてもらい、

見積りやプランを作りながら、「価値観に合うのはどちらか」

「コスパがいいのはどちらか」「将来安心できるのはどちらか」

を考える材料にしてもらえたらと思います。

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