中古住宅が活発化しています!
皆さん、こんにちは。
家づくりスーパーアドバイザーの五十嵐です。
いよいよリフォーム市場が本格化してきそうです。
確かに日本人は欧米に比べて中古を嫌う傾向があります。
その結果、人口比で考えると異常なほどに多い新築着工数を続けてきました。
ところが、その傾向が変わりつつあります。
理由は3つです。
まずは、中古への抵抗が少なくなったことがあげられます。
特に、若い世代です。
昔の中古品といえば「質流れ品」でしたが、今はブランド品の買い取りショップが多数でき、
新品同様な物も販売されています。
インターネットを通じて個人間で中古品の売買も行われています。
その結果、中古への抵抗が和らいできているようです。
2つ目は、住宅の品質が上がったことです。
大昔の「安かろう、悪かろう」とは違い、中古住宅でも十分に居住が可能なレベルになってきています。
さらには、流行りのリノベーションを加えれば、新築同様に生まれ変わることも可能です。
3つ目は、現実的に中古住宅しか購入できなくなるということです。
この15年間で、家の購入層は20代、30代にシフトしてきました。
しかも、土地とセットの一次取得者です。
年収の少ない世代が、土地・建物をセット購入できたのは、
金利の低下と住宅価格の低下がもたらしました。
ところが、今後は逆風となります。
既に円安と消費税増税、職人不足から住宅価格は上昇しています。
この傾向は、しばらく続くでしょう。
次に金利です。
歴史的な低金利が終焉を迎えようとしています。
仮にアベノミクスが上手くいくとすれば、物価の上昇率は2%。
そうなると、経済学の理屈から言えば、金利は3%になります。
一足早く景気回復を迎えつつあるアメリカで、既に金利が上昇傾向にあります。
仮に金利が3%となると、いったいどんなことが起きるでしょう。
月々の返済可能額を10万円とすると、金利が3%になれば、現状の1.73%のフラット35と比較すると、
約600万円借入額が減ってしまいます。
借りることが出来る金額が600万減り、消費税が10%と以前の5%から5%増える。
2000万円の家で100万円です。
さらに、円安等で住宅価格が200万円上昇すると、合計で900万円の負担です。
皆さん、思い浮かべて下さい。
今の資金計画から900万円マイナスして家が買えますか?
無理ですよね。その結果、中古住宅しか買えなくなるのです。
先のことはわかりませんが、準備はしておいた方がいいでしょう。
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